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きょうの料理レシピ

若狭ぐじの細づくり

ほどよく塩が回って身のしまったぐじ(甘鯛)を細づくりにします。

若狭ぐじの細づくり

写真: 佐伯 義勝

材料

(つくりやすい分量)

・甘だい (ひと塩のもの) 適宜
【加減酢】*全体備考参照
・かんきつ類の搾り汁
*すだち、かぼす、柚子(ゆず)、だいだい、レモンなど。
・うす口しょうゆ
・だし
・わさび (生) 少々
・食用菊 少々
・岩たけ (乾) 少々
*食用の地衣(ちい)類の一種。断崖に生育する。
・だし 少々
・しょうゆ 少々

つくり方

1

甘だいの頭を取り、三枚におろして、皮をひく。

2

三枚におろしたものを上から3枚程度に薄くそぎ、斜めに細く切る。

3

かんきつ類の絞り汁3に対して、うす口しょうゆ3、だし4の割合で混ぜ、【加減酢】をつくる。

4

わさびは汚れやでこぼこをこそげ取り、葉を切り落とし、葉つきのほうから、なるべく目の細かいおろし金(鮫(さめ)の皮を張ったものがよい)でおろす。「の」の字を書くように垂直に手早くおろすと、ドロリと細かくおろすことができる。

5

菊は花びらだけを取って、ガクを除き、たっぷりの水の中に入れて火にかける。沸騰したら冷水にとり、水けをきって器に入れ、【加減酢】少々で下味をつける。

6

岩たけは1日間水につけて、十分に戻し、水からゆでて石づきを取る。水の中で両手でもむようにして汚れを取り、だし・しょうゆ各少々の中でしばらく煮る。盛る前に約5分間【加減酢】に浸しておく。

7

器の正面を手前に置き、器の中央より少々奥のほうに、甘だいの細づくりを盛り、手前に岩たけと菊の汁けを絞って添え、わさびは右手前の、器の底に近い細づくりの身の上に置く。

8

最後に、【加減酢】適量を、細づくりの後ろから静かに注ぎ入れる。

全体備考

【加減酢】
かんきつ類の搾り汁3に対して、うす口しょうゆ3、だし4の割合で合わせる。

◆このレシピをつかったおすすめの献立◆
【向付】若狭ぐじの細づくり
【汁】青のり麩の汁
【飯】「ただいま炊きあがりました。一口どうぞ」といった気持ちをこめて横一文字によそう。

※このレシピは、1980年11月10日、2007年3月28日に放送されたものです。

◆おすすめの献立 その他のレシピ◆
青のり麩の汁

きょうの料理レシピ
2015/11/25 【懐かしの名調子・名レシピ】深まる秋滋味豊かな日本料理~辻嘉一
(初回放送日:1980/11/10)

このレシピをつくった人

辻 嘉一

辻 嘉一さん

(1907~1988)京都の茶懐石料理店の2代目主人。確かな技と美しく端正な料理で、多くの人に支持された。料理に関する著作も多数残している。

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