2019/02/25

腸から始まる美と健康 Vol.7 腸ケアで更年期をゴキゲンに乗り切る!

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女性のカラダのターニングポイントはいくつかありますが、中でも閉経を挟んだ40歳代後半から50歳代前半の10年間は女性のカラダが大きく変わる時期。

これは卵巣機能が低下し、やがて閉経することで卵巣からの女性ホルモン(エストロゲン)の分泌がストップすることによるもので、自律神経の働きが乱れ、さまざまな不調が起こりやすくなるためです。

「しかし、腸と自律神経は影響し合っているので、腸を良好に整えておけば自律神経も整いやすくなります。腸内環境を整え、更年期をはつらつと乗り切ってくださいね」

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「女性に取ってエストロゲンは、心身を健やかに保つ御守りのようなもの。骨や皮膚、血管の柔らかさ、代謝機能、精神面など全身のあらゆる臓器に影響しています。しかし、初経からずっと分泌されてきた女性ホルモンが急に出されなくなると、それまで司令塔の役割をしてきた脳の視床下部というところがパニック状態になってしまうんですね」と小林先生。
そして、この視床下部は自律神経もコントロールしているため、更年期には一時的に自律神経失調症のようになり、カラダのあちこちに不調が現れ始めるのです。

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更年期に現れやすい症状として知られる『ホットフラッシュ』。
「突然の『のぼせ』、『ほてり』、『発汗』、動悸、頭痛、肩こり、不眠など、さまざまな症状が現れますが、人によっては、抑うつ、倦怠感、不安感、落ち込みなどの精神状態が強く出ることもあり、その他、エストロゲンのサポートがなくなると、骨が弱くなったり、血管が硬くなったり、代謝が落ちて太りやすくなるなど、さまざまな影響が出てくるわけです」と小林先生。

療法としては、減っていく女性ホルモンを補う『ホルモン補充療法』や、エストロゲン様物質である『イソフラボン』や『エクオール』を配合したサプリメントや、漢方療法なども治療に用いられますが、やはり普段から『健美腸』を心がけておくのが大切。腸と自律神経は影響し合っているので、腸を良好に整えると自律神経のバランスも整いやすくなり、サプリメントなどの栄養吸収もよくなります。

 

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女性ホルモンを増やすためにはバランスの良い食事を心がけることも大事。肉や魚、野菜、炭水化物、少量で良質な油をまんべんなく摂ることで、体の中のバランスが良くなり、女性ホルモンを増やすことができます。

中でも大豆食品「おから」・「豆腐」は腸が喜ぶ食物繊維が豊富。また食物繊維以外の栄養成分もしっかりとることができます。大豆由来の良質なたんぱく質やビタミンEにカルシウムなども含んでおり、栄養バランスの底上げにも役立つので、是非毎日の食事に取り入れてみてください。
最近は、長期保存も可能なパウダー状の『おから』なども出回っているので、こういうものを普段の食生活に活用するのも一手。

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今回ご紹介するレシピは、女性にうれしい食物繊維たっぷりのヘルシーでかつ、おいしいおから・豆腐レシピ。
毎日の献立に取り入れて、体の中から健康になりましょう!

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