2018/08/23

腸から始まる美と健康 Vol.1 『腸内フローラ』を語らずして美と健康は語れない!

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これまで15万人以上の患者の治療に携わり、腸内環境を整え、健康的に美しくなるための指導で高い実績を上げている『小林クリニック東京』院長・小林暁子先生。

「私自身、クリニックで患者さんと向き合う中で、カラダの不調の原因として、そのトラブルの多くは、腸内環境の不安定さが原因であることを日々実感しています。やはり美も健康も、良好な『腸内環境』が基本なんですね。」
このコーナーでは8回にわたって、食生活や生活習慣など、さまざまな視点から、腸と美と健康の関わりについて余すところなくご紹介していきます。

 

私たちの腸には、さまざまな腸内細菌が住み着いていますが、近年、その研究が進む中、腸内細菌がアレルギー、がん、糖尿病、うつ病といった多くの病気や、肥満や老化、生活習慣病などとも因果関係にあることが解ってきており、美容や健康長寿のカギであることが広く認知されるようになりました。

人間の腸内には、小腸から大腸にかけて100種類~数1000種類もの細菌が棲んでいますが、この細菌が腸内にびっしり生息している状態を顕微鏡で見ると、まるでお花畑(フローラ)のように見えることから、『腸内フローラ』と呼ばれており、近年の研究では、免疫、ダイエット、脳の働きなど、体の中のさまざまなメカニズムと 『腸内フローラ』 が関係していることが解ってきています。

 

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特に腸の中でも大腸は体を守る免疫細胞が多く集まっていますが、その一方で、老廃物が溜まりやすく、炎症を起こすとカラダ全体の不調に繋がることも。

「『腸が若いと、ココロもカラダも肌も若い』ということは、私自身が体験済み。20代の研修医時代は生活が不規則で、慢性的なニキビや不眠に悩まされていましたが、食物繊維や発酵食品の摂取、適度な運動を習慣にしていくことで、みるみる体調は改善。40代になった今の方が体力、活力ともに充実していることを実感しています。」

 

 

さて、代表的な腸内細菌は、作用によって善玉菌、日和見菌、悪玉菌の3種に分けられていますが、これらは腸内で常にその割合が変化すると言われています。
「では悪玉菌がまったくいないほうがいいかというと、ベストな腸内フローラの状態というのは人それぞれ様々な菌が共生して、その人にあった腸内バランスがあり、そのバランスを保つことこそが美と健康につながっていくんですね。」

 

 

自分の腸内細菌にとってベストな環境を整えるため、バランスのよい食習慣を心がけるのが大事。小林先生も極端な食事制限は危険であると指摘します。

「最近では、糖質制限ダイエットがブームになったこともあり、主食や根菜類を摂るのを避けている方もいますが、実はこれが便秘を引き起こす原因になるので要注意。腸内細菌のエサになる食物繊維を摂ることが大切であり、玄米などの穀物や根菜などには、便通を促す食物繊維がたっぷり含まれているので、むしろこれを利用しない手はありません。正しい知識をしっかり身に付けて腸内環境を整え、美しいカラダと健やかなココロをぜひ手に入れてくださいね!」

 

まずは簡単なドリンクとサラダから!毎日の食卓に一品プラスしてみてくださいね!

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