
きょうの料理レシピ
夏野菜といかのスープ仕立て
いかの輪切りをナージュソースで温めるように加熱しました。ナージュソースとは魚介と野菜のうまみが凝縮したスープ状のソースのこと。ここでは、いかの足とエンペラ、パプリカ、たまねぎから抽出しています。パスタやリゾットにも活用できるので覚えておくと便利です。ソースのとろみで温泉卵をくずしてもすぐに混ざらず、2つの味が楽しめます。
写真: 野口 健志
エネルギー
/400 kcal
*1人分
塩分/3.1 g
*1人分
調理時間
/30分
材料
(4人分)
- ・いか 1ぱい(350~400g)
- *やりいかなど。
- 【A】*この分量を2回使用するので、倍量用意する。
- ・オリーブ油 大さじ1
- ・塩 少々
- ・こしょう 少々
- ・エルブ・ド・プロバンス 小さじ1
- *全体備考参照。
- ・酒 大さじ1
- *あれば純米酒。
- ・パプリカ (赤) 1コ(150g)
- ・パプリカ (黄) 1コ(150g)
- ・たまねぎ (大) 1/2コ(150g)
- ・ミニトマト (縦半分に切る) 6コ分
- ・にんにく (みじん切り) 大さじ1
- ・赤とうがらし (3等分に切る) 1/2本分
- ・アンチョビ (フィレ) 3枚(10g)
- 【B】
- ・白ワイン 30ml
- ・酒 70ml
- *あれば純米酒。
- ・顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと) (中華風) 10g
- 【水溶き葛粉】
- ・葛粉 大さじ1
- *なければ片栗粉。
- ・水 大さじ1
- ・温泉卵 (市販) 4コ
- ・生ハム (食べやすく切る) 4枚分
- ・イタリアンパセリ 適量
- ・一味とうがらし 適量
- ・オリーブ油
- ・バター
- ・塩
- ・黒こしょう (粗びき)
つくり方
1
パプリカは縦半分に切ってヘタと種を除き、さらに縦半分に切ってから横に細切りにする。たまねぎは縦半分に切ってから横に薄切りにする。
2
いかはワタごと足を引き抜き、軟骨とワタを除く。胴からエンペラを外し、胴の内側を洗って水けを拭く。気になるなら皮をむく。胴は7~8mm幅の輪切りにしてボウルに入れ、【A】を順に加えて混ぜる。
! ポイント
いかの表面をオリーブ油でコーティングすると、調味料とハーブがしっかり定着する。酒でいかの生ぐさみを消す。
3
いかの足は目の下で切り離し、エンペラとともにみじん切りにし、2と同量の【A】を加えて混ぜる。
4
ナージュソースをつくる。フライパンにオリーブ油大さじ3、にんにく、赤とうがらしを入れて弱火にかけ、香りがたったらアンチョビを加える。アンチョビがほぐれたら、3を加えて中火で炒める。たまねぎ、パプリカを加えてしんなりとするまで炒める。ミニトマトを加えてふたをし、1分間蒸し煮にする。
5
ふたを外して【B】を加え、【B】が半分になるまで煮詰める。湯カップ2+1/2と顆粒チキンスープの素を加えて3分間煮る。【水溶き葛粉】を混ぜ合わせて加え、とろみがついたらバター15gを加え、火を止めて混ぜ合わせる。
! ポイント
白ワインと酒を加えてアルコールをとばし、うまみを補う。【水溶き葛粉】で透明感のあるとろみになる。
6
2のいかを加えて中火にかけ、火を通す。
7
器に6を盛り、温泉卵、生ハム、イタリアンパセリをのせる。塩・黒こしょう各適量、一味とうがらしをふり、オリーブ油適量を回しかける。
全体備考
◆渡辺さん直伝 プロの技!◆
1.にんにく、アンチョビは弱火で炒め、ハーブは中火で炒めて香りを出す。
2.野菜は繊維を断つように切り、うまみを短時間で引き出す。
3.いかの足とエンペラはソースにし、胴は軽く火を通して具にする。
◆エルブ・ド・プロバンス◆
ローズマリー、オレガノ、タイム、バジルなどを混ぜたミックスハーブ。南フランスのプロバンス地方でよく使用される。魚介類のくさみを消し、料理の味に奥行きが生まれる。
きょうの料理レシピ
2025/07/21
シェフのON&OFFごはん
このレシピをつくった人

渡辺 雄一郎さん
フランスのリヨンや南フランスで研さんを積み、都内の有名フランス料理店の総料理長に就任。2016年に独立し、開業。「フランス料理の本流、定義、伝統を守り、さらに進化させ、日本人の感性で表現した」料理を追求している。
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