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きょうの料理レシピ

おはぎ

ゆっくりと焦らずつくっていけば、おはぎづくりは初心者でも簡単。手づくりのものは、粒あんのサラリとした甘さと上品なつやが特長です。やさしい甘さの粒あんが、モッチリとしたもち米をフワッと包みます。塩けのきいたごま・きな粉味を添えて。

おはぎ

写真: 久間 昌史

調理時間 /90分

*すべて合わせて/小豆を冷ます時間、もち米を炊く時間、粗熱を取る時間は除く。

材料

(粒あん9コ、ごま3コ、きな粉3コ分)

【粒あん】*つくりやすい分量/約600g分
・小豆 200g
・砂糖 200g
・もち米 200ml(カップ1)
・黒ごま 大さじ1
・きな粉 大さじ1
・塩
・砂糖

下ごしらえ・準備

つくる前にしておくこと

1 もち米は洗い、炊飯器の内釜に入れる。水240mlに3時間~半日つける。

つくり方

小豆の渋きりをする
1

小豆はサッと洗って水けをきり、鍋に入れる。水カップ3を加えて強火にかけ、沸騰したら中火にして15分間ほどゆでる。ゆで汁が濃い小豆色になったら火から下ろし、ざるにあけて小豆をサッと洗う。

! ポイント

一度ゆでこぼし、小豆の渋みを除く。

小豆をゆでる
2

鍋をサッと洗い、小豆を戻し入れる。新たに水カップ3を加えて強火にかけ、沸騰したら中火にする。アクを除きながら、力の入りにくい親指と小指でもつぶせるくらいに柔らかくなるまで、約40分間ゆでる。

! ポイント

ゆで汁が減り、豆が水面から出てきたら、そのつどヒタヒタにつかるまで水を足す。古い豆の場合、ゆで時間が長くなる。

小豆を煮る
3

砂糖の半量を加えてなじませ、強火にする。砂糖が溶けてきたら、焦げないように木のしゃもじなどですくうように混ぜながら3分間ほど煮る。砂糖が溶けてなじんだら残りの砂糖を加え、混ぜながら少し水けをとばす。

! ポイント

強めの火加減で手早く煮ると、砂糖のつやが引き出される。あんがはねやすいので、長袖を着て作業用手袋をするとよい。

4

弱めの中火にして塩小さじ1/4を加え、混ぜながら水けをとばす。鍋底にしゃもじで線を引き、ゆっくりと閉じるようになったら火を止める。

小豆を冷ます
5

4をしゃもじで少しずつすくい、バットなどにのせる。触っても熱く感じないくらいまで冷ます(粒あん)。

! ポイント

小分けにしてのせることで空気に触れる面積が増え、冷めやすくなる。残った分は冷凍保存可能。

おはぎをつくる
6

水につけたもち米はそのまま普通に炊く。粗熱を取り、粒あん用に18gのおこわ9コ、ごま・きな粉用に30gのおこわ6コを俵形に握る。

! ポイント

粒あん用はごま・きな粉用と同じくらいの大きさに仕上がるように握る。

7

固く絞ったぬれ布巾(さらし)を手に広げる。しゃもじなどで粒あん約50gをすくって指先にのせ、手のひらにのばす。

8

6の18gのおこわ1コをのせる。布巾ごと指を丸めながら巻き、粒あんをのばしながら包み込む。残りの18gのおこわも同様につくる。

! ポイント

ぬれ布巾を使って、「眠っているうさぎの背中」のような形に整える。

9

鍋を中火で温めて黒ごまを入れ、1分間ほどいる。ごまが少しはねたら火を止める。布巾に取り出し、包丁で粒の大きさが半分ほどになるように刻んでバットに入れ、砂糖大さじ1、塩少々と混ぜ合わせる。きな粉は砂糖大さじ1、塩小さじ1/3と混ぜ合わせる。ごま、きな粉を残りのおこわに3コずつまぶす。

全体備考

おはぎ(粒あん/1コ分) ◎150kcal ◎塩分0.1g
おはぎ(ごま/1コ分)  ◎90kcal ◎塩分0.2g
おはぎ(きな粉/1コ分) ◎80kcal ◎塩分0.7g

●粒あんの保存
冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で3週間。

◆小豆の新豆は混ぜずに使って◆
秋ごろから出回るとれたての「新豆」は、短時間でゆで上がるのが特徴。一方、それ以前に出回る小豆は、火が通るまでに時間がかかることがあります。異なる時季に買った豆を一緒にゆでると、火の通りにムラができてしまい、失敗の原因にも。古い豆が手元にある場合は、新豆と合わせるのは避けましょう。

きょうの料理レシピ
2025/09/15 はじめての手仕事

このレシピをつくった人

柳原 尚之

柳原 尚之さん

江戸懐石近茶流宗家。祖父・敏雄、父・一成より和の基本を伝授される。現在、英語で和食を教えるなど、日本料理をグローバルに広げる活動も積極的に行う。1979年生まれ。趣味は茶道とクレー射撃。NHKの時代ドラマ「みをつくし料理帖」の料理監修や大河ドラマ「龍馬伝」の料理所作指導、料理考証も担当。

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