芋煮
芋煮はとにかくおいしい里芋を使うことが重要です!みそとしょうゆで味を整えた、奥深い味わいの一品ですよ。
写真: 澤井 秀夫
*1人分
材料
(6~7人分)
- ・里芋 12コ(約600g)
- ・牛切り落とし肉 300g
- ・こんにゃく 1枚(330g)
- ・ごぼう 1本
- ・ねぎ 2本
- 【煮汁】
- ・みそ 80g
- ・酒 カップ1
- ・水 カップ6
- ・みりん 大さじ2
- ・しょうゆ 大さじ約2
つくり方
里芋は洗わずに根元の堅い部分を切り落とし、ナイフで皮をこそげてむく。全部むけたらきれいに洗い、水けをきる。
旬の里芋なら、ナイフでこそげれば軽く皮がむける。包丁でむくと、皮の下のおいしい部分がなくなってしまうのでもったいない!
こんにゃくは一口大にちぎって水からゆで、煮立ったらざるに上げる。ごぼうはたわしで洗い、大きめのささがきにして水にさらし、水けをきる。ねぎは2cm長さ、牛肉は3cm長さに切る。
ごぼうはささがきにして柔らかく煮ると食べやすく、主役の里芋のじゃまをしない。
鍋を中火で熱して牛肉を入れ、木べらで混ぜていりつけながら火を通す。肉の色が変わったら、【煮汁】のみそを加えていりつけ、香ばしく焼けたら一度取り出す。
肉は一度取り出し、途中で戻し入れると存在感のある煮上がりに。
3の鍋に里芋、こんにゃく、ごぼうを入れて中火にかけ、【煮汁】の酒を加える。鍋底をこそげて混ぜ、全体になじんだら水を注ぐ。アクを取り、弱火で10分間、里芋が柔らかくなるまで煮る。牛肉を戻し、再び煮立ったら、ねぎ、みりんを加えてさらに10分間煮、しょうゆで味を調える。
仕上げはしょうゆで味加減。みそとしょうゆ、2つの発酵調味料で奥深い味わいに。
◆残ったら、こんな食べ方も!◆
《芋煮カレー》
里芋と肉たっぷりの芋煮は、カレーにしてもおいしい。残った芋煮を温め直してカレールー、またはカレー粉適量を溶かします。これはカレー皿ではなく、茶碗(わん)に盛ったご飯にかけて食べるのがふさわしい味!
このレシピをつくった人
土井 善晴さん
おいしいもの研究所代表。長年にわたる多様な食の経験から、和食文化の伝統を踏まえた一汁一菜を提案。新しい発想で料理を楽しくするきっかけをつくったと評価され、2022年度 文化庁長官表彰に選ばれる。各大学にて教授、講師も務める。
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