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きょうの料理レシピ

昔ながらの梅干し

私がいつも漬けているのは塩分18%、母譲りのしょっぱくて酸っぱい素朴な梅干しです。最近は塩分控えめのものが多いですが、しっかり塩けがあると保存がききますし、料理に使うときも重宝します。これはあくまでも私のちょうどよい塩梅(あんばい)。ご自分に合った塩加減を見つけてください。

昔ながらの梅干し

写真: 竹内 章雄

材料

(つくりやすい分量)

・完熟梅 2kg
・焼酎 (アルコール分35度以上) 適量
*消毒用。
・粗塩 360g(梅の重さの18%)
*下漬け用/国産のしっとりした粗塩がよい。
・赤じそ (正味)500~750g
・粗塩 適量
*赤じそ用。

下ごしらえ・準備

1 ◆追熟◆
まだ青い部分があり、堅いようなら、ざるに広げてしばらくおき、フルーティーな香りがしてフワッと柔らかな手触りになるまで追熟させる。

2 ◆道具の準備◆
ホウロウの保存容器(漬ける用/容量約4.5リットルのものを使用)、おもし(梅と同じくらいの重さ。水を入れたペットボトルでも)、容器の中ぶた(または口径の合う磁器の皿)、清潔なさらし。

! ポイント

梅を漬けるホウロウの容器は熱湯を回しかけ、内側全体に食品用アルコールを霧吹きで吹きかけ、紙タオルで拭き取る。

つくり方

【下漬け】塩をまぶして梅の水分を引き出し、保存性を高めます。
1

梅はよく洗い、清潔なさらしなどで表面の水けを拭く。ざるに並べて少しおき、表面を乾かす。

! ポイント

水分が残っていると、かびなどの原因になる。

2

竹串でなり口のヘタを取り除く。

3

ボウルに焼酎を少量注いで梅を入れ、転がす。再びざるに並べ、表面を乾かす(すぐに乾く)。

! ポイント

きれいな梅ならそのままでも問題ないが、傷がある梅は焼酎をまぶしておくと安心。

4

保存容器の底に粗塩適量をふり入れ、梅を重ならないように並べる。上からも粗塩適量を均等にふる。

! ポイント

なり口のくぼみを上にし、そこに塩をキュッと押し込むようにすると、梅から多少水分が出やすくなる。

5

4の上にさらに梅を平らに並べ、粗塩適量を均等にふる。これを繰り返し、最後に残りの粗塩をふる。いちばん上の梅はびっしり並ばなくてもよいが、なるべく中心に均等に並べる。

! ポイント

塩の分量はそれぞれ適量でよいが、最後にすべて使いきるようにする。

6

上から清潔なさらしをかぶせ、中ぶたをのせておもしをする。ふたをして冷暗所に置き、梅酢が上がってくるのを待つ。梅酢が上がりはじめたら、徐々におもしを軽くしていってよい。中ぶたとさらしは最後までしておく。

! ポイント

梅酢が上がってくるまでは、毎日1~2回保存容器を傾けて様子を見る。

【梅酢を取り分ける】
7

梅酢が十分に上がったら、玉じゃくしで清潔な保存瓶などに取り分ける(ふたは金属製でないものを使う)。ただし、梅が浸るくらいの量は残し、梅酢のしみたさらしを再びかぶせておく。

! ポイント

※梅酢は必ずしも取り分ける必要はないが、翌年に梅を漬ける際、梅酢の上がりが足りない場合は前年の梅酢があれば少量加えると上がりやすくなるので、とっておくと安心。

【赤じその下ごしらえ】赤じそは新鮮なうちにアク抜きをします。しっかりアク抜きをすると美しい梅干しに。
8

赤じそは茎から葉を摘む。軸は堅いものは取り除くが、すべてを丁寧に取らなくてもよい。

9

ボウルに赤じその半量を入れ、粗塩1つかみをふってもみ込む。

10

水けが出やすいように、少しだけ水をふりかけて湿らせる。

! ポイント

呼び水的に赤じそを湿らせると、塩が回りやすくなる。

11

黒っぽいアクが出たらしっかりと絞り、出てきた汁を捨てる。

12

サッとゆすいで水けをきり、もう一度粗塩1つかみをもみ込んで絞り、汁を捨てる。

13

にごりのない澄んだ紫色の汁が出てくるまで、これをあと2回くらい繰り返す(計3~4回。回数は赤じその状態による)。最後にしっかり汁けを絞る。残りの赤じそも同様にする。

【本漬け】下漬けした梅にアク抜きした赤じそを加えて漬けます。
14

赤じそを少しずつほぐしながら、数回に分けて梅の表面を覆うように入れる。そのつど、容器を傾けて赤じそを梅酢に浸らせる。

15

赤じそをすべてのせたら、密着させるように手で押さえる。容器を傾けたり揺すったりして、赤くなった梅酢を底まで行き渡らせる。

16

下漬けで使った梅酢がしみたさらしを洗わずにかぶせる。空気が入らないよう手でしっかり押さえ、中ぶたをして皿など(約1kgが目安)で軽くおもしをする。

17

干すまで常温においてよいが、最近は暑さが厳しいので家の中の涼しいところ(または冷蔵庫)におく。

【土用干し】土用の丑(うし)の日のころのよく晴れた日に本漬けした梅を3日間干します。
18

本漬けした梅と赤じそを、ボウルに重ねたざる(竹やプラスチック製など、金属製でないもの)に上げ、汁け(赤梅酢)をきる。赤じそは、本漬けで使ったさらしで包んでおく。

! ポイント

汁けをきっておくと、干すときにざるから汁がポタポタとたれてこない。

19

ボウルにたまった赤梅酢は漬けた容器に戻す。

20

ざるに梅を並べ、よく晴れた日の昼間に屋外で干す。

21

夕方前のまだ日があるうちに、赤梅酢が入った容器に梅を戻す。

! ポイント

梅が熱いうちに梅酢に戻すことが大事。

22

さらしで包んだ赤じそを梅の上にのせる。梅全体が赤梅酢に浸らないようなら、軽いおもしをのせる。

23

翌日、さらしごと赤じそを外し、前日と同じように昼間に梅を干し、夕方になる前に容器に戻す。

24

3日目の最終日には、梅とは別のざるに汁けをきった赤じそを広げて、昼間の間干す(赤じそは1日干せばよい)。夕方前、梅が熱いうちに保存容器に入れ、干した赤じそを梅の表面に広げ、全体を覆うようにのせる。ふたをして冷暗所で保存する。

! ポイント

保存容器も日に当てて日光消毒を。
1年間くらいおくと、塩がなれてきておいしくなる。
残った赤梅酢の保存・活用は全体備考参照。

全体備考

◆赤梅酢は別に保存◆
漬けた容器に残った赤梅酢は、煮沸消毒した清潔な保存瓶に移す。みょうが漬けや谷中しょうが漬けなどに。
●赤梅酢の保存
冷蔵庫で約1年間。

------
◆有元さんに聞く梅干しQ&A◆

Q:梅酢がうまく上がってこないときは、どうすればいいですか?
A:容器を軽く揺すったり、おもしを増やしたりしてみて。
梅に塩がしっかり行き渡っていないのかもしれません。1日に数回、容器を軽く揺すってみてください。梅自体が水分不足の場合や追熟の日数が長すぎて水分が抜けてしまっていると時間がかかるので、少し様子を見てください。それでも上がってこない場合は、おもしを増やしてもいいかもしれません。あれば、前年の梅酢を少量加えても。

Q:なかなか晴れた日が続きません。土用干しは3日間連続でないとダメですか?
A:トータルで3日間干せば大丈夫です。
本来なら梅雨が明けてから、晴れた日に3日間連続で干したいところですが、最近の天候を考えるとそう簡単ではありませんね。私は連続ではなくても、トータルで3日間干せばよしとしています。お日さまに当たると梅がふんわりするので、今年はお天気が続くといいのですが……。

Q:近年、傷のある梅をよく見かけます。多少傷があっても漬けられますか?
A:もちろん、同じように漬けられます。
最近は天候不順で梅の出来が不安定なようです。多少の傷(表面の小さなブツブツ程度)なら、同様に漬けられます。念のため、下漬けの前に焼酎をまぶしてアルコール消毒をしておきましょう(「下ごしらえ・準備」参照。)。ただし、大きな傷があったり、ブヨブヨと柔らかくなっているものは、かびが生えてしまうことがあるので避けてください。

Q:マンションに住んでいるのですが、ベランダで干すコツはありますか?
A:洗濯の物干し台を利用するのがおすすめです。
少し高さのある状態で干したほうが、日光と風がよく当たります。私は洗濯の物干し台の上に梅を並べたざるをのせて干すこともあります。梅から赤い汁がたれるので、下に新聞紙を敷いておきましょう。

きょうの料理レシピ
2026/06/01 有元葉子の梅仕事

このレシピをつくった人

有元 葉子

有元 葉子さん

素材の味を生かしたシンプルで潔いレシピと、センスの良い暮らしぶりが世代を超えて多くの支持を集めている。

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