*全量
*干ししいたけと昆布を水に浸す時間は除く。
(つくりやすい分量)
1昆布と干ししいたけをヒタヒタの水(分量内)に最低1時間浸す。この間に以下の鶏の下ごしらえをする。
2鶏手羽先を、関節より上下に切り離す。
3深めの鍋に湯を沸かしてレモンを入れ、鶏の手羽も首骨も湯引きする。
<★ポイント>●湯引き
具材を煮立った湯に投じ、再び煮立つまでを限界として引き上げる。煮え湯に塩を入れる場合と、必要としない場合がある。注意すべきは、具材を一度に多量に入れてはならない。具材は10~15秒数えるほどで引き上げ、冷水でよく洗う。
1.湯引きによって凝固させた鶏の首骨の脂をしごき除く。
2.鶏の首骨に重い包丁で割れ目を入れる(肉の味がだしに浸出しやすいようにする)。
3.湯引きした鍋をきれいに洗い、鶏のすべての部位と【A】を入れ、下ごしらえの昆布としいたけを戻し汁ごと加え、残りの分量の水を注ぎ、強めの中火にかける。
<★ポイント>【鶏のブイヨン】に使用するにんじん、セロリは、たまねぎの半量使用。
4.煮立ったら弱火にし、途中でアクを取る。10分程度で手羽中に火が通ったら取り出す(手羽中も、なかなかよいうまみを出す)。さらに約20分たったら、昆布、しいたけ、野菜類を除き、約30分間コトコトと煮出す。
5.火を止めて、すぐに玉じゃくしで1杯ずつ紙タオル(不織布タイプ)を敷いた目の細かいざるでこす(雑味を取り除く)。粗熱を取って、【鶏のブイヨン】は完成。
<★ポイント>【鶏のブイヨン】は、冷凍用の密封保存袋に入れ、冷凍庫で1か月間保存可能。
6.新たまねぎを煮る。新たまねぎは、先端から皮をむき、先端と根付きの部分を、切りすぎないよう浅く切る。大麦はサッと洗い、約10分間水に浸し、ざるに上げる。
7.直径24cmの厚手の鍋に、先端を上にして新たまねぎを並べ、エクストラバージンオリーブ油をかけ回す(先端を上にすると堅い部分が下になり、形がくずれにくい。オリーブ油は新たまねぎのえぐみやくせを和らげ、甘みを引き出す)。
8.昆布、梅干し、ローリエと塩の半量を加え(昆布は滋養とスープを透明にするために、梅干しは防腐とさわやかさを出すためにそれぞれ加える)【鶏のブイヨン】カップ10を注ぎ、強めの中火で煮る。煮立ったらアクを取り弱火にし(軽くフツフツと泡が出るくらいの火加減でコトコトと煮る)、紙の落としぶたと鍋のふたをして新たまねぎが柔らかく、すっぺりとするまで煮る。
9.新たまねぎが七ぶどおり煮えたら昆布を取り出し(新たまねぎがぷっくりとして、竹ぐしを刺して途中まで通るくらいになったら昆布を引き上げる)、6の大麦を加える(大麦は、スープと新たまねぎの取り持ち役となり、深みと食べごたえを加える)。
10.新たまねぎがぽったりとして、竹ぐしがスッと通るくらいまで炊き、最後に残りの塩で味を調える。器に盛り、新たまねぎにイタリアンパセリと、好みでこしょう(分量外)をふる。
スープのだしとして使った鶏手羽中をほかの料理に展開
鶏のマリネ カタルーニャ風