
きょうの料理レシピ
完熟梅のシロップ煮
オレンジ色に熟した、かぐわしい完熟梅をシロップで静かに静かに煮て、冷蔵庫で冷やします。酸味が落ち着いて好みの味になるまで、数日間待って召し上がれ。

写真: 竹内 章雄
エネルギー
/30 kcal
*1コ分(シロップは計算外)
塩分/0 g
*1コ分(シロップは計算外)
材料
(つくりやすい分量)
- ・完熟梅 (下処理したもの) 500g
- *下ごしらえ参照。
- ・グラニュー糖 400g
- ・白ワイン カップ1
- *アルコールが気になる場合は省き、水をカップ2にしてもよい。
- ・水 カップ1
下ごしらえ・準備
梅の下処理
1 ボウルや洗いおけにたっぷりの水をはって梅を入れ、やさしく洗ってざるに上げる。水につけるとふやけてしまうので、洗ったらすぐざるに上げて。
! ポイント
勢いよく流水をかけるのは厳禁。梅を傷つけないように、ため水で洗う。
2 紙タオルや清潔な布巾で水けを拭きながら、なり口のヘタを竹串で刺して取る。
! ポイント
何度も刺すと梅が傷ついてしまうので、取りにくいものはそのままで。
3 くぼみに水が残っていたら落としてざるに並べ、時々上下を返して1~2時間乾かす。
! ポイント
水けが残っているとかびなどの原因になるので、しっかりと乾かすこと。
つくり方
1
直径20cmの厚手の鍋(ホウロウやステンレスなど酸に強いもの)に、グラニュー糖、白ワイン、水を入れて混ぜる。
2
グラニュー糖がだいたい溶けたら、梅を並べ入れる。不織布タイプの紙タオルで全体を覆うように落としぶたをし、四隅は内側に折り込む。
3
弱火にかけ、フツフツとしてきたらごく弱火にして10〜12分間煮る。
4
火から下ろし、そのまま完全に冷ます。ホウロウやガラスの清潔な容器(全体備考参照)に汁ごと入れ、新しい不織布タイプの紙タオルで落としぶたをしてから容器のふたをして、冷蔵庫に入れる。
! ポイント
梅が重ならないように底面の広い容器に入れるが、梅が汁から出てしまう場合は、空気に触れた部分が変色しないように、紙タオルで落としぶたをする。
全体備考
◆容器の消毒(ここでは24×16×高さ7cmのホウロウの保存容器を使用)◆
梅の保存食に使う容器は、酸に強いガラスやホウロウのものがおすすめです。梅の下処理と同時に、容器や道具なども消毒してからつくりはじめましょう。
●アルコールを使う場合
きれいに洗って水けを拭いた容器に食品用アルコールを吹きかけ、自然に乾燥させるか、紙タオルで拭き取る。熱湯厳禁の容器やふた、大きな瓶などはこの方法で。
●煮沸する場合
耐熱ガラスの容器は煮沸消毒も可。内側に布巾を敷いた鍋に入れ、かぶるくらいの水を注いで弱めの中火にかける。沸騰後、5分間ほど煮沸し、拭かずに自然に乾かす。
●食べごろ
5~7日間おいて好みの甘さになったら。
●保存
シロップに浸った状態を保ち、冷蔵庫で2~3週間。
◆このレシピを使ったおすすめのデザートはこちら◆
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きょうの料理レシピ
2024/06/03
私の梅の手仕事 いろいろな梅で梅遊び
このレシピをつくった人

井澤 由美子さん
旬の食材の効能と素材の味を生かしたシンプルな料理と、江戸っ子らしい気さくで温かな人柄が表れた料理が人気。とくに発酵食品のレシピ開発はライフワーク。体を健やかに保つ薬膳と組み合わせた独自のレシピメソッドも提案している。
企業商品開発、カタログ、講演、著者多数。レモン塩、乳酸キャベツブームなどの火付け役としても知られる。
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