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きょうの料理レシピ

赤じそ漬け

赤じそは美しい赤色をつけるだけではなく、防腐作用もあり、保存性も高めます。赤じそのかさがみるみる減って紫色の汁がしみ出してくるさまは見ていて楽しいです。

赤じそ漬け

写真: 鈴木 雅也

材料

(つくりやすい分量)

・赤じその葉 100g
*もとの梅の重さの5%。
・粗塩 20g
*赤じその重さの20%。
・白梅酢 カップ4~6

つくり方

1

赤じそはサッと洗って水けをしっかりふき、天日に半日ほど干す。乾燥したら、葉を1枚ずつ摘んで100gほど用意する。

2

下漬けの梅は瓶に残したまま、白梅酢を乾いたボウルに取り出す。白梅酢は、必要な分量をとって残りは密閉容器などに入れて冷蔵保存し、料理などに使うとよい。

3

1を乾いた別のボウルに入れ、粗塩をふり、手で力強くもんでなじませる。すぐに葉がしんなりして、みるみるかさが減る。

4

さらに強く根気よくもむと、濃い紫色の汁がしみ出てくる。じゅうぶんな汁が出たら、汁けを両手でギュッと絞り、アクの出た汁は捨てる。

5

堅く絞った4の赤じそを、きれいに洗った清潔なボウルに入れ、分量の白梅酢を注ぐ。

6

5を手でもむようにほぐし、発色させる。鮮やかな赤色になったら、赤梅酢のでき上がり。再び赤じそを絞って取り出し、赤梅酢と分けておく。

7

梅の下漬けした梅の瓶に赤梅酢を静かに注ぎ入れ、上に絞った赤じそを散らす。再び中ぶたをし、おもしを半分に減らして(1~1.5kg)のせる。ふたをかぶせて直射日光が当たらない場所に置き、土用を待つ。

全体備考

◆梅干しづくりダイジェスト◆
6月中旬~下旬【下漬け】
     ↓
(2~5日後)白梅酢が上がる
     ↓
6月下旬~7月上旬【赤じそ漬け】(本レシピ)
     ↓
7月20日ごろ【土用干し】
     ↓
     保存

白梅酢が梅より上がったら下漬け完了。赤じそ漬けを開始しましょう。赤じそは梅に美しい赤色をつけるだけでなく、防腐作用もあり、保存性を高めます。アク抜きの作業は結構時間がかかりますが、赤じそのかさがみるみる減って紫色の汁がしみ出してくるさまを見るのは、何とも楽しいものです。

◆梅干をつくる工程◆
土用干し
梅の下漬け

きょうの料理レシピ
2001/06/04

このレシピをつくった人

奥村 彪生

奥村 彪生さん

(1937~2023)全国の郷土料理から世界各地に伝わる伝統料理まで、幅広く復元・研究した。洒脱な話術で、関西を中心にメディアで活躍し、多くのファンをもつ。日本と中国のめん、ならびに日本食文化史の研究家。

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