「決定版!家庭のチャイニーズ」3日目、4日目の講師は広味坊日本橋三越店の五十嵐美幸さんです。チャーハン、焼きそばなど定番の中国料理を教わります。
料理業界の中でも、重い鍋と激しい炎を相手にする中国料理は、特に体への負担が大きく、女性料理人が少ない分野と言われています。その第一線で活躍する五十嵐さん。しかしここまでの道のりは並大抵のものではなく、連日のハードワークで肩を壊してしまった経験があるそうです。
「痛みで腕が上がらなくなってしまったんですが、スタッフやお客さんのことを考えたらお店を休むわけにもいかなかったですね。」炎症止めを打ちながら毎日の営業。一日に何時間も重い鍋を握り続けます。しかしついにドクターストップがかかってしまいます。
「体を壊した時は、女性には中国料理は難しいのかな…と弱気になりました。でもやめてしまったらそこで終わり。私だからできること、私にしかできないことがきっとある。それを認めてもらうにはもっともっと頑張らないと!と思って。それになにより料理が大好きでしたから。」スポーツドクターのもとで、地道なリハビリと筋力トレーニングを続け、復帰を果たした五十嵐さん。以来五十嵐さんの繊細で遊び心あふれる料理はお客さんの心をつかみ、お店は連日大盛況となります。また、「きょうの料理」をはじめテレビや雑誌では、家庭でできるプロの味を紹介し人気を博します。
「プロの味を家庭向けにアレンジすることは、邪道と言われることもあります。でも家族のために、よりおいしいものをと思う人はたくさんいますよね。今後も私なりの中国料理をみなさんに紹介していきたいです。」
常に自分自身を見つめ、これまで男性の多かった中国料理の世界に大きな可能性を示した五十嵐さん。料理を作るうえで大切にしている言葉があるといいます。
「『料理は自分と向き合う場所』。私が修行していた竹爐山房の山本豊さんの言葉です。料理には作り手の人間性がそのまま表れます。だからこそ自分のことを好きでいたいですし、これからも自分と向き合い、私だからできることを探し磨いていきたいと思っています。」
さて、3日目に五十嵐さんに紹介してもらったのは「鮭のチャーハン」。華麗な鍋ふりで仕上げたチャーハンの味付けはなんと薄口しょうゆだけです。しかしアンチョビと鮭の油をご飯がまとい、うまみはたっぷり!口に入れた瞬間に広がる香りにもう一口、もう一口とついついはしが進みます。材料も手順もシンプルですが、ワンランクアップした本格的なチャーハンを楽しめます。ぜひ五十嵐さんの味をご家庭でもお試しください。
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「鮭のチャーハン」のレシピはこちら
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