今年も残すところあとわずか。これからお正月の準備に忙しくなる時期です。今週の放送は「正月料理」の特集。3日目は、パリ在住の料理研究家、塩田ノアさんに教わります。塩田さんが教えてくれるのは、気軽に二人で楽しめるおつまみ感覚のおせち料理。「パリでは大みそかのほうが一大イベントなの。でもやっぱり元旦くらいは日本のお正月の気分を味わえればなと思って、洋風のおせちに和風の味を取り入れて、お酒を飲みながらゆったりできるものを毎年作っています。」という塩田さん。料理だけではなく、食器などの小物も活用し、お正月の気分を盛り上げているそうです。
「和食器はほとんど持っていないし、パリではなかなか手に入らないので、普段から和風の食事を洋風の器で食べてるんです。でもお正月は、雰囲気を出すために、限られた食器や小物でいろいろ工夫するんです。例えばクリスマスの飾りって赤と緑が多いでしょ。よく見るとお正月に使えそうなものがたくさんあるんですよ。クリスマス用の松の葉をはし置きとして使ったりね。使うものは洋風でも、色合いに気を使うだけでグッと雰囲気が出るんですよ。」
こんな“ものがない中での創意工夫”が、塩田さんはとても楽しいのだと言います。
「あるのが当たり前はつまらないでしょ。料理と一緒で楽しい発見や工夫することに喜びを感じるんです。」
今回の収録でも、お皿の代わりにお椀のふたを使ったり、デミタスカップに数の子を入れたりとユニークな盛り付けで見目麗しいおせち料理を披露してくれました。また、塩田さんと後藤アナウンサーの名前入りのはし入れも持ってきてくれました。「はし入れに名前を書いて、今年もよろしくお願いしますという気持ちを込めるんです。文字は今日の収録のために父が書いてくれたんですよ。」
さて、今回紹介してもらった正月料理の一品「鴨ロース」は、塩田家のおせちに欠かせない定番料理。赤ワインとみりんの甘めの味付けは、年越しそばやお雑煮にも合うそうです。皮に切り目を入れて余分な脂を落としているので、鴨のうまみは残したままさっぱりといただけます。「おいしい料理を作って、家族と一緒に食事をすることがいちばん大切。夫婦ふたりでおせちを囲む、ゆったりとしたお正月もいいですよ。楽しくお正月を過ごしましょ。」