キッチンリポート

キッチンリポート特別編「さあ!料理しよ。クッキングコンテスト」決勝大会

1957年に放送が始まった「きょうの料理」は、今年で放送50年。それを記念し、初回の放送からちょうど50年をむかえる11月4日、東京・渋谷のNHK放送センターで、「さあ!料理しよ。クッキングコンテスト」決勝大会が行われ、その様子が生放送されました。コンテストの部門は3部門、「10分で完成!簡単スピード料理部門」「愛情たっぷりお弁当部門」「わが家の自慢料理部門」です。書類審査、予選大会を勝ち抜いた、各部門3名計9名が、優勝を争います。決勝大会の審査員は、抽選で選ばれた50名の視聴者のみなさん、司会は後藤アナウンサー、山本アナウンサー、そしてきょうの料理講師でもおなじみのグッチ裕三さんです。


決勝大会当日。番組スタッフの集合時間はなんと朝6時!10時5分の生放送開始に向けて、スタッフ、出場者ともに早朝からてきぱきと準備を進めます。
出場者のひとりにお話を聞くと「もう準備万端です。味もばっちり!」と余裕のコメント。しかし、審査員である観客のみなさんがスタジオ入りし、本番が近づくにつれ、出場者9名はだんだん無口に…。そんな緊張した空気を和ませようと、後藤アナウンサーがいつもの笑顔で一言。「もうすぐ本番です!みなさん息は止めなくていいですからねー。一番緊張しているのは私なんですよー。」ドッとわくスタジオ。張り詰めていた空気が一変和やかなムードになりました。
そしていよいよ本番、審査員50名により全ての料理が試食され、部門ごと3名のグランプリが決定しました。それでは、各部門の様子を少しずつお伝えします。


【10分で完成!簡単スピード料理部門】
忙しい人でも楽しめる、時間や手間を省いたアイデア満載のレシピが出そろいました。グッチ裕三さんが、タイマーを押し、10分間がスタート!みなさん調理しながらも、自分の料理のアピールは忘れません。スピーディーな展開と、アイデア満載の料理に、会場からは度々どよめきが起こっていました。
スピード料理部門のグランプリは、大倉藤さんの「お魚のサクサク揚げ」。大倉さんは夫と2人の子ども、そして夫の母の5人暮らし。家事に育児にと忙しい毎日を送っています。そのため、スピード料理はお手の物。サバの水煮缶を上手に使い、下ごしらえを省くことで手間のかかる揚げ物が10分で完成!魚がちょっと苦手な子どもも、お父さんにもうれしい家族に大人気の一品です。


【愛情たっぷりお弁当部門】
家族への愛情がたっぷりこもったお弁当が登場。VTRとともに、それぞれのお弁当のアピールをしていきました。お弁当部門のグランプリは遠藤幸枝さんの「シューマイ弁当」です。遠藤さん夫妻は、結婚して63年。夫の裕紀さんの健康を気遣い、食事はすべて幸枝さんが手作りしています。そんな幸枝さんが、外出する日は、裕紀さんのお昼ごはんをお弁当にしていくのが習慣。そのお弁当によく登場するのが、40年も作り続けているというシューマイです。このお弁当には歯の悪い夫を思う遠藤さんの愛情がたっぷり。添える野菜は細かく切って揚げ浸しに。おむすびにまぶすのりも細かく切って食べやすくしてあります。長年連れ添った夫への、思いやりあふれるお弁当です。
「夢を見てるみたいです。残りの人生体が大切ですから、これからもおいしい料理を作っていきたいです。」


【わが家の自慢料理部門】
ふるさとの伝統の味や、その家ならではの工夫あふれる料理を、エピソードとともに紹介するこの部門。グランプリは、大阪から出場した板谷美代さん。作品は、「しおどりの赤がゆ」です。板谷さんは夫と二人暮らし。仕事は夫婦そろってデザイナーをしています。おいしいものに出会うと、スケッチや写真に残し、料理を作る時のヒントにしているそうです。
「しおどりの赤がゆ」の味の決め手は、塩鶏と黒米。塩鶏は、塩豚をヒントに美代さんが考案し、黒米を入れる発想は夫の重宏さん。2人のアイデアが生んだ、彩り鮮やかなおかゆに、グッチ裕三さんも思わず一言。「これ、すごくきれい!!」薄味のおかゆに、塩鶏と梅干しが相性抜群!アイデア満載の一品です。
「帰りの新幹線はぐっすり眠れそうです。まだグランプリの実感はないですね。みんなでお話したり、他の出場者の方の料理をいただいたり。ここまでの準備がすごく楽しかったです。」


さて、コンテスト終了後、司会の後藤アナウンサーと山本アナウンサーに今回の感想を聞きました。「涙あり、笑いありで本当に良いコンテストでしたね。おいしい料理が家族の絆を強くするんだなぁ、と思いました。きっと誰かのために作ろうとするとおいしくなるんでしょうね。改めて家庭料理の素晴らしさを実感しました。」(後藤アナウンサー)「料理から家庭の風景、温かさを感じました。うるうるくる場面が何度もあったんですけど、涙がこぼれそうになるとタイミングよく後藤さんがダジャレを言うので、引っ込んじゃいました。今日ほど後藤さんのダジャレに助けられた日はないですね。」(山本アナウンサー)


年齢も、環境も部門も違いますが、出場者のみなさん全員の料理に共通することは、食べてもらう相手への愛情に溢れていたことです。これからも心のこもった料理を作り続けてください。出場者のみなさん、お疲れ様でした。




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