新米が出回り、ご飯がおいしい季節になりました。今週のテーマは「にっぽんのご飯もの」。ご飯を一層おいしく食べるための知恵と工夫が詰まった伝統の“ご飯もの”を紹介します。1日目は簡単なようで奥深い「おにぎり」。横浜の日本料理店「元町梅林」女将、平尾禮子さんに教わります。平尾さんのお店の特徴は、驚くほどの品数が出てくるコース料理。中でも最もファンが多いのが、コースの締めの一品、平尾さんのアイデアおにぎりです。
「お客さんに最後ほっとした気持ちになってほしい。」という理由から、平尾さんは、お店を開いた35年前から様々なおにぎりを握り続けています。
圧巻なのは3合のご飯を使った特大おにぎり。中には梅干、焼きタラコ、焼き鮭など種類の具がたっぷり!重さ1kgにも及ぶこのおにぎりを、1日に30個、多いときには80個も握るそうです。「こうやって全身を使って膝と、腰でリズムをとって握るんです。」とその場で立ち上がり実演してくれました。「美容体操のようなものです。私が元気なのは、このおにぎりのおかげですよ。」先日の十五夜の時には、小さな丸いおにぎりをたくさん握り、月見だんごに見立てたそう。また外国人のお客さんのためにと、チーズやハムを使ったおにぎりも考案し、好評を得ています。
真心と遊び心にあふれた平尾さんのおにぎりには、お客さんに幸せな気持ちになってほしいという願いが込められています。「いつも、おいしいものを食べていただきたい一心で料理を作っています。この仕事がなによりの生きがい。私の料理を食べてくれたお客さんの笑顔が宝物です。」
さて、そんな平尾さんが今回番組で教えてくれた「塩おにぎり」は、口の中でご飯がふんわりとほどける絶妙なにぎり加減。塩気もよく効いています。「おにぎりの味の決め手は塩の量です。塩が少ないと味がぼけてしまいます。中の具はこうじゃなきゃいけない!ということはありません。私も孫と相談しながら楽しみながら作ってきました。みなさんも楽しんでいろいろ試してみてくださいね。」
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