酷暑と節電の夏、いかがお過ごしでしたか。本当に暑かったですねえ。今年は、日本のエネルギーとライフスタイルについて、本当に色々なことを考えさせられています。皆さんはどんなことを感じていますか?
8月末、京都の夏の風物詩「鴨川の納涼床」に友人と数年ぶりに行ってきました。
鴨川では、毎年5月から9月末まで、料理店や茶屋が、川の上や河川敷に座敷を作り、そこで食事などを提供しています。
資料などによると、元々は400年程前、歌舞伎芝居にあわせて河原に茶店ができたり、商人が夏の客人をもてなすため河原に席を設けたりしたのが始まりだとか。今では京料理だけでなく、洋食、中国料理、エスニック、カフェ、バーまで色々な床があるんですよ。
今回お邪魔したのは、四条大橋南の京料理店の床です。8月下旬の残暑厳しい日でしたが、夜七時頃にお邪魔して玄関から床に通されると、心地よい風が頬にあたりました。鴨川は南北に流れているので、北風が川面を南へ抜けていくのです。扇風機やクーラーがない時代は、貴重な夕涼みスポットだったのでしょうね。
この日は、夏の名残りと秋を感じられるお料理を目と舌で楽しみました。
写真は最初の一皿。緑の蓮の葉の上に赤いホオズキが円形に並べられていて、まずその鮮やかさに気分が一気に盛り上がりました。そしてホオズキの中にはそれぞれ、銀杏や、からすみ、タコなどを使った、粋なお料理が乗っていました。
その他ハモおとしや、アユの塩焼き、季節の天ぷらなどを、自然の風の涼を感じながら堪能しました。
さて、京都の納涼床、ここ数年はあることに悩まされているそうです。ゲリラ豪雨です。この日も、私が到着する少し前、突然の豪雨にみまわれたそうです。お客様を室内の座敷に誘導したもののまもなく回復したので、床にたまった水を掃いて拭いて茣蓙を二重に敷きなおし、お客様を再び床に迎えたというのです。予報は「晴れ」でも、天気が突然変化する可能性があり、油断できないという事でした。
さらに今年は川沿いの景色に変化が起きたということです。節電の影響で、川沿いの建物のライトアップが控えられました。写真は床から撮った南座の様子です。普段は暗闇に浮かる南座が殆ど見えません。奥ゆかしい風情もなかなかいいと思いました。
歴史と伝統のある京都の納涼床。時代時代の京の夏を見つめてきたのですね。
では、季節の変わり目ですが、どうぞお元気でお過ごしください。
山本美希
やまもとみき