全国各地の自慢の食材をテーマにお送りしている「地元の味をいただきます」。
4月に放送したの岐阜県岐阜市の「はちみつ」でした。実は岐阜市は私の故郷です。岐阜市は近代養ほう発祥の地といわれています。私も幼いころからはちみつが特産ということは知っていました。両親が県外へ出かけるときのおみやげは、ビンに入ったはちみつだったことを覚えています。
今回の先生は山本麗子さん。ご一緒に訪ねたのは、はちみつ原料の問屋であり、はちや巣箱など養ほう資材も扱っている会社です。社長の中村正さんは毎日コップ3分の1のはちみつを飲んでいるそうで、そのせいかやさしい笑顔はツヤツヤ。さっそく巣礎加工所に案内していただきました。
巣礎(すそ)というのは、みつばちの巣の基礎となるものです。各地から集められたみつろう(蜜蝋)を熱して型に流しいれ、板状に固まったものに細かい六角形の模様を刻印していきます。それを長方形の木の枠にセットすると巣礎ができます。そしてご存知の巣箱に入れておくとみつばちたちが巣礎をさらに住みやすいように整えてみつを運んでくるのです。
中村さんのご先祖は材木商で秋田杉を扱っていたことから、現在も巣箱は秋田杉でつくられています。香りのよい家でみつばちたちもさぞ満足なことでしょう。それにしても巣礎はみつろうをリサイクルしたものだし、はちみつは自然界に咲く花のみつをはちたちの自然エネルギーによって運ばれてくるものだし、つくづくエコな食材なんですねえ。ふるさとの特産を再発見しました。
加工所のビルの屋上には、実際にはちが住んでいる巣箱が置いてありました。働き者のはちがせっせとみつを運んでいます。すぐ近所に咲いている満開の桜の木々を往復していました。そういえば東京の都心でも銀座の桜からみつを採る話を聞いたことがあります。中村さんの会社には、個人の趣味で自宅に巣箱を置いてはちみつをつくる人から注文が増えているとか。生きたはちを含め一式を斡旋しているそうです。
ところで番組で紹介した山本麗子さんのレシピ「鶏手羽のはちみつじょうゆ煮」「はちみつフレンチトースト」は、このサイトに掲載しています。「はちみつ 山本麗子」で検索してください。
後藤 繁榮
ごとうしげよし