「地元の味をいただきます」、今月の食材は「寒天」です。厳寒の時期に長野県茅野市へロケに行ってきました。茅野市をはじめとする諏訪地方は棒寒天の生産量日本一を誇ります。今回のゲストは、料理研究家の舘野鏡子さん。幼少のころから寒天が大好きで、寒天を使った料理やデザートのレシピは無限?に近いとのこと。でも「寒天づくりの現場は初めて見るんです!」と大感激の様子でした。
訪ねたのは、寒天を生産している五味嘉江さんのお宅。広い敷地には数え切れない寒天が太陽に顔を向けるようにして干されていました。ご存知のように寒天の原料はてんぐさなど海藻類。海無し県で海のものを製品化するわけですねえ。それは諏訪の気候が寒天づくりに大変適しているからです。
寒天はてんぐさなどの粘質物を凍結し乾燥させたもの。茅野市の冬はとても寒いのですが、降雪量は少なく晴天の日が多いので凍結・乾燥がうまくいくというわけです。まさに風土が生み出したフード!です。それにしても、雪や雨が降ってくるとシートを被せたり屋根のある干し場に非難させたり、寒天づくりには大変手間がかかるのです。寒天はかんてん(簡単)にはできません。
五味さんに寒天を使った料理をごちそうになりました。「天寄せ」といわれる代表的な郷土料理です(料理は番組で見てくださいね)。天寄せとは、具材を自由に組み合わせて寒天で寄せて固めたものです。いただいたのはくるみと豆腐の天寄せ。ようかんのように切られたその姿は、透明な箱に細かくされた豆腐とくるみが舞う美術品のよう。二つの具材を寒天がやさしくまとめて独特の食感とうまみをプレゼントしてくれました。
ところで茅野市の寒天屋さんを取材した日、2月16日は「寒天の日」(長野県寒天水産加工業協同組合制定)でした。なぜこの日なのかとたずねると「以前ね、NHKのためしてガッテンで寒天が体に良いって紹介されたんだよ。そうしたら放送の翌日から寒天が大ブレークしてね。その放送日を記念日にしたのさ」とのことでした。「寒天の日」にカンッテンしました。
放送は3月17日(水)と18日(木)です。是非ご覧ください。
後藤 繁榮
ごとうしげよし