今月の「地元の味をいただきます」は、栃木県鹿沼市の「にら」がテーマです。栃木県は全国有数のにら産地。そのなかでも鹿沼は県のトップの生産量を誇っています。ゲストは、料理研究家の杵島直美さん。杵島さんとご一緒に訪ねたにら農家の中島さんの畑には、シャンと育ったにらが整然と生えていました。にらは、刈り取っても8回ほどは収穫ができるのだとか。生命力が強いんですね。写真のにら畑は種をまいて初めて育ったにらたち。刈り取ったあとはハウスに覆いがかけられ出荷のための栽培がおこなわれます。
現在出荷されているハウスにおじゃますると、湿気がこもるなかでみずみずしいにらが刈り取られていました。中腰で手作業です。左手でにらをつかむと鎌を右手で引く。そのリズムの小気味よさ。杵島さんも挑戦しましたが、農家の中島さん夫婦にはどんどん置いていかれました。「やっぱり包丁と鎌じゃ勝手が違うわね」。にらんだとおりです。収穫作業は夕方でした。夏場は早朝の太陽が昇りきらないうちの仕事だそうですが、秋から冬は日暮れ前に刈り取るのだとか。日に当たるとにらが消耗しやすいんですって。
刈り取ったあとは作業場に運び、根元についた汚れを高圧のコンプレッサーで吹き飛ばします。そして、一ワにテープで束ねていきます。そのテープには生産者の番号が印刷されています。これまでは何気なくスーパーなどで買っていたにらですが、これからは番号にも注目。「あ!中島さんのにらだ」って発見したら楽しいですよね。自分で見た畑や中島さんの顔が浮かんできますもん。テープで束ねたあとは根元を2cmほど切ってそろえます。その切れ端は捨てるのではなく漬物やチャーハンの具として食べられているんです。地域の直売所にいくとちゃんと販売もされていました。栄養は同じですもんね。にらも本望でしょう。
にらの卵とじやにらレバ炒めはおいしいですよね。中島さんのお宅ではにらのかき揚げをごちそうになりました。にらとウインナーソーセージを切ったものを天ぷらに揚げた料理。シンプルでしたが美味でした。そして地元のおそばやさんに入るとにらそばがお品書きに。ゆでたにらがそばの上にたっぷり乗ってすっかり堪能させていただきました。なんだか元気になってきたゾ。
放送は、11月25、26日です。
後藤 繁榮
ごとうしげよし