暑いですね~。夏休みのキッズにてんやわんやの親御さん達、毎日お疲れさまです!
でも子供達にとっては、家庭料理の味や温かさを堪能できるステキな季節かもしれませんね。
さて今月は、そんな家庭料理がもたらす幸せを伝えたい!と活動をされている料理研究家、白井操先生のキッチンスタジオにお邪魔しました。きょうの料理でも人気の白井さん。その優しい笑顔に心がいつもポカポカになりますが、神戸の閑静な住宅街にある先生のスタジオも、温もりとスタッフさんの笑顔に溢れていました。
キッチンスタジオは一面が大きなガラス扉になっています。そしてお庭の緑がよく見えて気持ちいいこと!お庭には、木々や花、料理で使えるハーブが多種類育っている他、スタッフさんがダメモトで植えたマンゴーの種までもが発芽し50センチ位伸びていました(笑)。
蝶、セミ、鳥なども飛んできましたし、なんとイノシシも時々親子でお目見えするんですって!胸がジーンとしたのは白井先生のある行動。先生って虫も殺さないように見えるでしょ?それが・・・本当に殺さないんです!大きな蜂がブーンと室内に入ってきたので危ないからパチンと叩くかと思いきや、なんと先生は素手でつまんで外に出してやりました。
生き物達も優しい空気を感じて、ここへやってきているのではないでしょうか。
さて、ちゃっかりお昼時にお邪魔した私。お昼をご馳走になりました(嬉!)。その日は、美味しく味付けされた具に飾られたそうめん。これは白井家の夏の定番料理で、つゆにつけて食べるのではなく、たっぷりかけて食べるのが白井家流。つゆも出汁の風味が効いた白井さんらしい優しいお味でした。
そうめんをご馳走になりながら色々なお話も聞きました。先生が料理研究家としてデビューするきっかけは、お父様が亡くなられる前におっしゃった一言だそうです。昔から料理好きで、お友達が結婚する時によく手書きのレシピ集を贈っていた白井さん。それを見たお父様が「本に纏めて出版したら?」とおっしゃったそうです。亡くなった後、その言葉を思い出して料理本を自費出版したら大評判になり、次々と仕事がくるように。今やテレビ・新聞・雑誌や、イベント、講演会、企業の商品開発などでひっぱりだこの毎日です。
「父の一言が無かったら、今の私はいなかったかもね」と白井さん。
そんな白井さんが全ての仕事に貫いている想いは、料理の楽しさを伝えたい」ということ。色々な活動もなさっています。高齢化社会で男性が自立できることをテーマにした料理講習会や、食べ物作りに関わる人達とのトークセミナーを定期的に続けている他、2007年にはNPO法人フィールドキッチンを設立。これは食の知識を楽しく学ぶ体験型イベントや、専門家の講演会などを企画して、食と健康の大切さを広めようという活動です。料理人口が減り、食卓の崩壊が言われて日本の食が心配される中、先生の願いが存分に込められた活動です。「料理を作って一緒に食べるただそれだけの事が、人を和ませ、人をつなぎ、明日の元気の素になる。料理にはそんな幸せの根っこに繋がる何かがあります。」(白井さんHPより)
そういえば子供の頃、夏休みになると、母とケーキを焼いたりアイスクリームを作ったりするのが楽しみでした。それを美味しそうに食べる父や弟の顔を見るのも大好きでした。白井さんとの心温まる時間を通して、とても大切なことを思い出した真夏の昼下がりでした。
山本美希
やまもとみき