先月、兵庫県明石市へ行ってきました。明石の名産・たこをテーマに「地元の味をいただきます」の公開収録です。会場は、なんとその名も「たこフェリー」の甲板!明石と淡路島を結ぶ船の上でした。今回のゲスト、イタリアン・レストランの北見博幸シェフとさっそく記念写真。背景に写っているのは瀬戸内海に架かる明石海峡大橋です。ほおをなぜる潮風が心地よくちょっとしたリゾート気分に。おっと仕事だ仕事だ。
まずは商店街を取材しました。訪ねたのは市内の中心にある「魚の棚商店街」です。「魚の棚」と書いて「うおんたな」。ラップ風に「ウォンターナ」と発音したらなんだか英語のような響きです。明石城が築城された400年前からつづいている商店街だそうです。110店の店舗が元気よく商いをしていました。明石名産のイキのよい海の幸や練り製品、海産物の干物などを扱う店から威勢のいい声がかかり試食をさせてくれます。甘辛く煮たたこやちくわになったたこなど、商店街を歩けばお腹がいっぱいになるほどの試食天国でした。でもそれは取材のための別腹。昼食は食堂へ。
数あるメニューのなかでも迷わず選んだのは「たこづくし定食」。この「きょうの料理のかくし味」6月のページには山本美希アナウンサーが高級そうな「明石のたこの会席料理」を紹介しています。ご参考まで。庶民派の私は刺身に煮物、酢の物で大満足。商店街で試食三昧してますから会席にも負けてません。
その定食で一番気に入ったものが「たこめし」。シンプルな炊き込みごはんですがたこのうまみがしみこんでウマイ!ついついたこさん(沢山)食べちゃう。
秘密は干物。商店街にもたこの干物を売っている店がありました。竹枠に八本の足を大きく広げて、まるで「凧」のように空を飛べそうな姿。するめのようにたこも干すとうまみが凝縮されるんですね。干したたこを軽くあぶり、細かく切って酒を入れた水に一晩浸します。それを炊飯器に入れ昆布・みりん・醤油・水で炊けばできあがり。
そして忘れてはならないのが「明石焼き」。大阪名物のたこ焼きのルーツではないかとの説もあるそうですが、似て非なるもの。地元では「玉子焼」ともいわれています。やわやわとソフトで、品のよいだしに浸していただくとまるで茶碗蒸しのような味わいが口中に広がります。立派な日本料理の一品といってよいでしょう。最後にみなさまの「御多幸(たこ)」をお祈りいたします。
後藤 繁榮
ごとうしげよし