いつもきょうの料理を見て下さり有難うございます!一年ぶりにきょうの料理に戻ってきましたアナウンサーの山本美希です。今年度は大阪のスタジオから、関西~西日本を中心に活躍されるシェフや料理研究家の皆さんの素敵なお料理をご紹介します!
・・・ということで、私も4月に大阪に引っ越しました。
関西は歴史と伝統が息づいている地域。食文化も奥深いものがあります。
このブログでは、毎回、そんな関西での食体験や食情報を発信していきます!
第一回目は京都市の北西部、嵯峨野や嵐山の北にある、高雄という里の郷土料理です。
「北山杉」という高級建材などで知られる高雄は、千年を超える歴史をもつ自然豊かな山里で、春は桜、秋は紅葉の美しさで知られています。
ここに、アナウンサー新人時代(京都局勤務)から親しくさせて頂いている素敵な奥様(Aさん)がいて、毎年、お庭のしだれ桜が華やかに咲く頃、お花見に招いて下さいます。今年は、数年ぶりに訪れることができて感激でした。
このお花見で私が楽しみにしているのは桜だけではありません。Aさんが作ってくれる「おばんざい(京の家庭料理)」の数々。京野菜の煮物に、ゆばや生麩料理、豆・芋・魚介のお惣菜などなど、どれも繰り返し食べたくなるようなホッとするお味です。
そして毎年必ず作って下さるのが、郷土料理の「鯛めん」。直径50センチはありそうな大皿に、大きな鯛とテンコ盛りのうどん!しかも汁なし!初めてお目にかかったときは豪快な姿に驚きましたが、一度食べたらやみつきに。毎回歩けなくなるくらいお腹一杯頂いてしまいます(←これって花より団子?!)。高雄では昔からお祝い事(結婚式やお祭りなど)に作られるおめでたい料理だそうで、祝宴のとき大勢でワイワイ楽しみながら食べる大皿料理なんですって。
作り方も豪快!鯛とうどんを煮る料理ですが、水は一滴も使いません。水の代わりは、なんと日本酒です(鯛めん2皿でお酒を一升瓶位!)。大鍋にたっぷりの日本酒を入れてアルコールを飛ばした後、しょうゆや砂糖の調味料を入れて煮汁を作り、鯛を丸ごと煮ます。そして煮た鯛を鍋から取り出したら、今度はうどんをたっぷり入れて火にかけ、鯛のうま味が出たお酒の煮汁を残らずうどんに吸わせるのです。お味はとにかく美味。水を使っていないせいか?お酒の上品な甘さがしっかり染みている上、うどんは鯛のうま味をたっぷり吸って、まさに“やめられない、とまらない”です。
Aさんは、この鯛めんだけでなく、京に伝わる伝統料理を食卓に出すことや、食材を余すとこなく使い切る精神を日々の暮らしの中で大切にしています。お子さんやお孫さんは自然にそれを見て食べて育っているわけですから、最も自然な形の食文化の伝承、まさに食育ですよね。
ではまた来月アップします!お元気でお過ごしください。
山本美希
やまもとみき