きょうの料理のかくし味

後藤繁榮アナウンサー

日帰り出張グルメ

850円也。駅弁としてはお値打ち。名古屋へ日帰りで出張しました。高校時代を過ごした名古屋、ゆっくり行きたいところですが如何せんとんぼ返り。友人に会う時間でもあればいろいろ食べたいものもあったのですが。ヒマない金ない仕方がない。でも駅弁という楽しみがあります。その日の朝食に選んだのは幕の内弁当。箱に印刷されている文字に注目。「食材の品目数が20品以上」「野菜は120g使用」「コレステロール・ゼロの油で調理」そして「597Kcal」の刻印だ!迷わず決定。外食が多い生活だとメタボ対策が難しいのですが、時代に応える商品が開発されているのですね。ヘルシーな選択ができた満足感が調味料となりおいしくいただきました。


以前はこぶ茶のサービスもあった。その日の仕事は、ある会社の新入社員を対象にした研修の講師。実習などもまじえながら「よりよいコミュニケーション」についていっしょに考えるという内容です。約束の時間より早く着いたので近くの喫茶店へ。コーヒーには豆菓子が付いてきました。懐かしいなあ。名古屋や郷里の岐阜でもコーヒーにはこのオマケがお約束なのです。メニューには小倉トーストの写真が!しかし「メタボメタボメタボ」とじゅ文を唱えて欲望を抑えました。


名古屋ではスパゲッティにも鉄板を使う。研修には43人の新社会人。人生の新しい出発に役立つ話をしなきゃ、というわけで熱血研修。終えると私はすっかり腹ぺこになっていました。消費エネルギーの喪失感が大きかったので、体力を取り戻すには名古屋名物「味噌カツ」を摂取するしかないな、という冷静な?判断を下しました。朝食ではあんなにヘルシーマインドだったのに、名古屋という磁界が青春時代の私を目覚めさせたのです。「いつもいつもじゃないから。きょうだけだから」とじゅ文の文句が変わっていました。鉄板にのせられたあつあつの味噌カツ。ドミグラスソースにも負けない赤味噌ベースのたれは神々しいまでに輝いて登場。ビールもライスもガマンして、ひたすらに味噌カツのみをゆっくりと味わいました。


エビフライは金のしゃちほこに似ている。新幹線のホームに立てば、そこは名古屋の磁界から解放される場所。列車がまもなく到着するというアナウンスを聞いたその瞬間、ふと見た売店には名古屋コーチンを使ったという「鶏めし弁当」が積まれているではないか。うーん、味噌カツのときにライスをガマンしたからいずれお腹は空く、晩ごはん用に買ってしまえ!こういうときの決断力は天地人にもレッドクリフにも負けません。遠ざかる名古屋を車窓に見ながら「明日からはカロリー減らすんだ」とじゅ文を唱えておりました。


プロフィール

後藤 繁榮
ごとうしげよし

後藤 繁榮

岐阜市出身。昭和50年入局後、鳥取、富山、札幌で勤務。オヤジの等身大を標ぼうし番組でもダジャレをつぶやく私。苦情の一方で「家族関係が円満になった」というお便りも多く確信犯を決め込む。こんな私をお許しください。

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