イタリアンの落合務シェフといっしょに「地元の味をいただきます」の公開収録で京都府南丹市へ出かけました。南丹市は京都府最大の水菜の生産地です。市内の八木町にはあちこちに水菜を栽培するハウスが並んでいました。高台から眺めるとハウスがまるでかまぼこのよう。そう見えたのは空腹だったせい?栽培農家の川勝さんのハウスに落合シェフと訪ねました。
寒い日でしたがハウスのなかはポカポカとあたたかで空気には潤いが。水菜がみずみずしい葉っぱを広げ列をつくっていました。京野菜の水菜は江戸時代以前から栽培されていたそうです。いまや鍋料理の野菜として全国区になりました。ここ10数年のことだとか。伝統的な栽培方法と最新の技術を組み合わせて品質を保持しているんだそうです。
川勝さんのハウスでは、地下30メートルからくみ上げる水をやっているそうです。清冽な地下水を吸って成長した水菜。みるからにみずみずしいのですが、細い茎をポキンと折ると小さな水滴が飛び出しました。落合シェフも「水が飛び出す水菜なんて見たことがなかったよ」と大喜び。食の現場にはこうした発見があるから楽しいですね。
この時期が本来の旬なのですがいまや一年中収穫されています。夏場のハウスはシートが一重にはなりますがやはり灼熱の温室になりますから、早朝か夕方からの作業になるとのことでした。収穫は、一株一株引き抜いて土が付いた根を小刀で切り落としていきます。そんな丁寧な作業をつづけていったらきっと腰が痛くなるでしょう?と聞くと川勝さんはニッコリ。ハウスの片隅にあった秘密兵器は、座りながら作業ができるという二輪車!なんとキュートなデザインでしょう。便利な道具があるとはいえ、産地の人々のさまざまな努力でおいしい食材がつくられているのですね。
公開収録した番組では、水菜をつかった地元のみなさんの自慢料理や落合シェフが水菜をおいしいイタリアンにしてしまうレシピを紹介しています。
後藤 繁榮
ごとうしげよし