「地元の味をいただきます」、今月の食材は「れんこん」。日本一の生産量をほこる茨城県は土浦市を訪ねました。今回のゲストは中国料理レストランの総料理長、菰田欣也さんです。公開収録の会場は、霞ヶ浦が一望できる国民宿舎の一室。面積の広さが全国第二という霞ヶ浦の湖面には、白鳥や鴨たちが寒そうに泳いでいました。しかし会場は100名近い地元のみなさんの熱気が!とにかくほとんどの方がメモとペンを手に「学ぶわよ~」というオーラを発しておられ、菰田さんともども気合が入りました。
収録に先立ち、早朝れんこんの掘り取りが行われている場所に菰田さんとおじゃましました。一見したところなんだかサエない泥沼。水面は凍っています。こんなところにれんこんが本当に育っているのか?という疑問が。ところがウエットスーツを着た農家の人が、胸まで浸かるような「はす田」のなかからマジックのようにれんこんを次々と掘り出していくではありませんか。驚きました。
れんこん農家の大塚忠夫さんが収穫したれんこんを見てみると、スーパーで親しんでいるれんこんとは様子が違います。4節も6節もつながっていて手に持つとどっしりと思いのです。あんなに穴があいてて空洞があるのにねえ。れんこんがいく節もつながったその端のとがった部分はやわらくておいしいのだとか。地元のみなさんのイチオシの部位なんですって。お店にでるときにはちょっと安くなってしまうらしいのですがね。
れんこん料理の面白さは、豊かな食感の楽しみです。そもまま切ればシャキシャキ、粉をはたいて揚げればパリパリ、すりおろすとフクフク、蒸すとムッチリ。その異なる食感を地元出演者のみなさんは、磯部揚げやハンバーグ、そばがきと合わせたすいとんなどさまざまな料理に生かしておられました。さすがれんこんの名産地、おいしくいただくためのアイデアがあふれていました。これに負けじと菰田さんもれんこん料理の新定番を数々披露。なかでも「れんこんだんごのあんかけ」のだんごは、れんこんのシャキシャキ感とモチモチ感を合わせた絶妙の食感が凝縮されていました。ちょっと地味かなと思っていた食材のれんこん、実は多様に楽しめる食材だと再発見しました。みなさんもぜひお試しあれ!
後藤 繁榮
ごとうしげよし