きょうの料理のかくし味

後藤繁榮アナウンサー

ぶり・たい・うどんの香川

四国は香川県へ旅しました。日本料理店三代目の田村隆さんとの料理イベントです。会場は東かがわ市の引田(ひけた)。瀬戸内海の播磨灘に面し、徳島県に境を接するおだやかな気候の町です。引田は、はまち養殖の発祥の町として知られています。獲るだけの漁業から育てる漁業をめざして長年にわたって努力が重ねられました。そして今年、はまちの養殖が始まって80年の記念の年を迎えました。ぶりは出世魚といわれますよね。地方によってその呼び方が違ったりしますが、引田では「もじゃこ」→「つばす」→「はまち」→「ぶり」と成長にともなって呼び名が変わっていきます。いまや香川県の名産としてぶりのように立派に成長してくれたのだそうです。


田村さんはおいしそうなぶりを見て「よし。会場で紹介する料理にぶりの料理を加えよう」と急遽メニューを追加。イベントの当日、丸々とブリッブリのぶりをきれいにさばいて、フライパンでできる「ぶりの照り焼き」と手軽にできる「ぶりのバラ寿司」を披露してくれました。これには地元の120人のお客さんから大喝采でした。ところで、東かがわ市は手袋の産地としても知られています。全国の手袋の90%を生産しているとのこと。おしゃれ用の手袋のほかスキーやゴルフといったスポーツ用まであらゆる手袋がつくられています。手袋の生産が始まって今年で120年。ぶりの養殖が始まって80年ですから足して200年のお祝いの年なんだと地元では盛り上がっていました。



瀬戸内といえばさかなの宝庫。めばる、さわら、こいわしなどなど430種類ほどのさかなが泳いでいるといわれています。まいだいも有名ですよね。夕食のテーブルに運ばれてきたのは「たいのかぶと蒸し」。すだち酢でいただきました。
そして、次に出てきたのが「ふしめん」。写真で白っぽいのがふしめん。これはそうめんを手延べでつくるときに残る端っこなのです。そうめんの産地、香川県小豆島の寒製そうめんのふしがよいそうです。吸い物の具として親しまれているそうですが、腰があってなかなかの美味でした。やっぱり香川県は「麺王国」ですね。
旅の締めはもちろん「讃岐うどん」です。空港へ向かう途中にうどん屋さんを発見!飛び込みました。醤油をかけた冷たいぶっかけを一気につるっ。麺好きの私は「ラーメン、そーめん、僕オーメン!」などとつぶやきながらご機嫌でした。


プロフィール

後藤 繁榮
ごとうしげよし

後藤 繁榮

岐阜市出身。昭和50年入局後、鳥取、富山、札幌で勤務。オヤジの等身大を標ぼうし番組でもダジャレをつぶやく私。苦情の一方で「家族関係が円満になった」というお便りも多く確信犯を決め込む。こんな私をお許しください。

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