きょうの料理のかくし味

江崎史恵アナウンサー

料理の醍醐味を実感!

忘年会シーズン到来!「1年間お疲れ様」「今年もありがとう」。様々な意味を込めて料理を囲む季節です。私も、先日、大学時代からの大切な親友達と一緒に、中国料理店に出かけました。丸テーブルでくつろぎながら、日頃の感謝の気もちを伝えたいと思ったからです。その親友達、私が「きょうの料理」の担当になる前から番組をよく見ていて、自分でレシピを編み出したり、本格的にパンを焼いたり、料理がとても上手なんです。舌の肥えた友人に喜んでもらいたいと、中国料理の五味(甘味、苦味、塩味、酸味、うま味)が堪能できる場所に決めました。


静かな裏通りにあるおしゃれな店内。中国料理というと、大皿の料理をみんなで取り分けて食べるというイメージがありましたが、良い意味で裏切られました。盛り付けが美しいオードブル。中国で幸運な数字とされる「9」品、繊細に器に盛られていました。1つのオードブルの中で、五味が楽しめるようになっているんです。なるほど、黒酢のゼリーの酸味、湯葉に包まれた春菊の苦味。友人との話題は、近況報告から一転、料理の話で持ちきりに。味だけでなく、食感や季節感も考えられています。くらげの頭のコリコリ、旬を迎えたズワイガニの上品な甘味は、計算しつくされたものであることを感じました。


最後の一皿にサプライズがありました。「Congratulations!」の文字に、黒い急須からはドライアイスの白煙が!そういえば、最初にメニューが出てきた時、私の親友が婚約をしたとお店の人に話していたことを思い出しました。お祝いの気もちを、このような形でさりげなく表してくれたことに、とても感動しました。急須の中には、柑橘系のリキュールが入っていて、良い香りがするんです。その香りに包まれながら、改めて、かけがえのない親友に「おめでとう」と言いました。料理って舌を満足させるだけではないのですね。話に花を咲かせて、幸せな気もちにさせてくれる。料理の五味のみならず、醍醐味を実感した夜でした。


プロフィール

江崎史恵
えざきしえ

江崎史恵

平成14年入局。広島局で勤務後、現在は東京アナウンス室。料理研究家やシェフの皆さんのアイデアと素顔を楽しく引き出していこうと思っています。食べるのは大好きですが、料理の腕は・・・。本に頼りっぱなしです。「きょうの料理」で、味つけの仕方などをしっかり覚えたいと思います。

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