10月上旬に韓国プサンへ「地球ラジオ」の仕事で行きました。この番組は毎週土・日の夕方にラジオ第一、国際放送、ネットを通じて全世界に生放送しています。いつもは渋谷の放送センターからですが、今回はプサンの釜山日本人学校を会場に公開生放送。そこで6日間の滞在中、特に印象に残った料理をご紹介しましょう。
まずはプサンから車で1時間ほどの慶尚南道梁山市にある名刹「通度寺(トンドサ)」でいただいた昼ごはん。通度寺は韓国でも三大寺院の一つに数えられる古いお寺。ここに日本人僧侶、小泉智広さんがいるので取材がてら広大な境内を案内していただきました。思いがけず住職からお昼ごはんのご招待に。お寺ですから精進系の料理。いわゆるナムル、野菜料理です。韓国の一般的な家庭料理とのことでしたが、それぞれの野菜には滋味があるのです。ごはんがすすみお代わりまでしてしまいました。
住職のイチオシは「大根のキムチ」。白い部分ではなく緑の茎を漬け込んだもの。日本の多くのスーパーでは茎が切り取られているので食べる機会が少ないですよね。寺の畑で栽培された大根の茎のキムチに感激。
せっかく韓国に来たのだからやっぱり焼肉。日本人学校の先生方からお誘いを受けてお店へ。デジカルビといわれる豚肉の焼肉を堪能しました。以前は牛肉が主流だったうですが、牛の病気が問題になってからは焼肉の7割ほどが豚肉に代わったそうです。焼き網が肉の脂を落しやすくする構造になっているのでいくらでもいただけます。
宿舎の近くは、観光名所のチャガルチ市場がありました。韓国でも最大級といわれる数え切れないほど海産物の店が並んでいます。鮮魚店で魚介類を選びそれをお店で料理してもらいます。私たちが食べた店は、日本人妻の旧姓・渡辺を屋号にした親日派。日本語が通じるのがうれしい。その店のオーナーは市場の有志で日本語の勉強会も開いているのだとか。
料理で気に入ったのが一夜干しした黒そいを焼いたもの。
それをほぐしてえごまの葉やちしゃ菜にのせチョジャン(韓国の酢味噌)をつけていただきます。焼肉も葉で包んで食べるのでヘルシーですよね。福岡から飛行機で30分のプサン。食を通じて日韓の相互理解がさらに深まっていくと思いました。
後藤 繁榮
ごとうしげよし