今、一番おいしい果物といえば、りんご!紅玉やふじなど、スーパーに行けば山積みになっていますよね。先日、料理研究家の門倉多仁亜さんに、りんごの甘酸っぱさを堪能できる素敵なおやつを教えて頂きました。その中でも焼きりんごは、私も小学校の時に作ったことがある大好きなおやつ。レーズンだけでなく、アーモンドやスパイスも加えて、香りも食感も抜群でした。「もっと、りんごのおやつのことが知りたい!」というわけで、焼きたてのりんごタルトが食べられるお店に行ってきました。
早速出てきたのは、りんごのワイン!りんごを発酵させて作るシードルという飲み物です。高いところから注ぐのがポイントだそうです。ビールくらいのアルコール度で飲みやすかったですし、りんごの蜜の味がしておいしかったです。
行ってきたのは、フランスとスペインにまたがるバスクで修行したシェフのお店。バスクはりんごの産地で、バスク地方のりんごがフランスのりんごのルーツという人もいるくらい。りんご以外にも、バスクの郷土料理がどのようなものなのか、興味がありました。メニューを見てひかれたのが、「鱈(たら)のビルビル」。ビルビルって何!?鱈のコラーゲンをとりたい!ということで、心待ちにしていると・・・・・・
ソースが鱈とからまって、見るからにおいしそう。このソース、鱈から出たエキスがたっぷり含まれているということで、うまみがありました。鱈をオリーブオイル、にんにく、唐辛子で煮たもの。白いんげんもかわいらしいですね。「ビルビル」の語源は、鱈を温めている時のオイルの音からきているそうです。バスクでは、力強くグルメな男性が作ることが多く、ビルビルのコンクールもあるということです。
さあ、いよいよ、最後のデザート。「焼きたてリンゴのタルトフィーヌ」。カウンターの席の前で焼いていたので、甘く香ばしい香りが漂います。そして、出てきました!まず、スライスしたりんごがとてもきれいに載せてあるのに驚きました。食べてみると、パイ生地とりんごが一体になっていて、自然な甘さ。作り方を聞いてみると、砂糖はほとんど使っていないのにまたびっくり。りんごの種類は津軽。りんごそのものの甘さを最大限に活かしているのだそうです。友人の結婚祝いにこの店を訪れたのですが、友人も大満足でした。きょうの料理を担当していていつも思うのですが、「素材のうまみや甘みが第一、味つけはその次」ということを大切にしている方が多いですね。りんごが特産であるバスクの料理を食べながら、改めて、「素材を活かす」プロの精神を実感しました。
江崎史恵
えざきしえ