自宅から歩いて数分のところにあるイタリアン・レストラン。イタリアンはイタリアンでも、庶民的な商店街の町には珍しいシチリア料理が専門です。大衆的な店が占める中でハイカラすぎるぞ。つぶれなきゃいいがな、と心配しつつ先日5周年を迎えました。近所のお花屋さんにお祝いの花を注文。お題は「ザ・イタリアン」とつぶやくと写真のような見事な作品をつくってくれました。唐辛子やハーブ、ベリーなどの果物もアレンジ!送り先がレストランだなんて言わなかったのに。お見事です。
その花を抱えていざランチへ。パスタは「サルシッチャと茄子、ちょっと辛いトマトソース煮込みソース」。サルシッチャとはソーセージのことですが、なんとオーナーシェフ後藤さんの自家製です。食べやすいように細かくしてソースにからんでいます。かむと滋味が口中に広がります。
メインは「地鶏の骨付き肉のロースト」。その付け合せに目が釘付けに・・・。シチリア島といえば私の大好きな映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の舞台となった土地です。長靴型のイタリア半島のつま先が蹴るようなところにある地中海最大の島。紀元前8世紀、ギリシャによる植民からの歴史も魅力的ですが、太陽の恵みの島でもあります。特産はオリーブやワイン。そしてブラッド・オレンジが。その名のとおりオレンジでありながら果肉が血のような赤色です。甘みが独特でブラッド・オレンジのジュースは私の大好きなもののひとつ。しかし輸入のため決して安くはありませんでした。
ましてや生の果実にはお目にかかることは無理と思っていました。ところがナントいまや徳島県などで栽培されているのだと。いやあ、バジルやズッキーニといいイタリアの食材が日本で当たり前のようにつくられ手に入るようになっているのですね。俺んち(オレンジ)でも食べられる?
ドルチェは「ミルク・ジェラート」。もちろん自家製です。舌の上で淡雪のように融けてゆきました。
後藤 繁榮
ごとうしげよし