「地元の味をいただきます」の公開収録で鳥取市へ行きました。私がアナウンサーになって初めて勤務した土地でもあります。懐かしい食材や料理に再会するのが楽しみでした。今回は、市内福部町の「らっきょう」がテーマ。さっそく講師の清水信子さんとともにらっきょう畑へ。農家の橋本さんによると畑は鳥取砂丘につながる国立公園の敷地内なんだそうです。砂地から引き抜くと真っ白で丸々とした香り高いらっきょうが顔をだしました。番組では、みなさんの身近な甘酢漬けを使って地元の味や新定番料理が登場します。どうぞお楽しみに!
さて、鳥取での夕食は割烹料理店へ。鳥取に住んでいたころ県外からお客さんが来るとよく案内したお店です。郷土料理をモダンな民芸陶器で食べさせてくれます。小皿で次々と海の幸に山の幸が出てきたあと、かさごの煮付けが登場しました。その皿には二種類のちくわが添えられています。ひとつは豆腐でつくったもの。もうひとつは「あごちくわ」。あごというのはトビウオのことです。この時期が旬の魚です。もちろん刺身でもおいしいですよ。
さらに、あごの子の煮付けも最高です。卵をしょうがの千切りで甘からく煮たもの。食感がねちねちするのも楽しい、鳥取の地元ならではの味なのです。
会食が終わって、私は鳥取時代の友人に会うことに。世間は狭くて友人と料理店のご主人が知り合いだということがわかり、その店で再会することになりました
ご主人もまじえて地酒で乾杯!懐かしい話に花が咲くうち、私はふと「30年前にこの店で大きな天然の岩がきを食べた記憶があるんだけど、今ごろの時期じゃなかったかなあ」とつぶやきました。私は生がきが苦手だったのですがその岩がきは最高においしく食べることができたのです。山陰の海の恵みに感激した食材のひとつでした。言ってみるものですね。厨房から見事な岩がきの姿が!拝みながらひとくちでいただきました。鳥取の食の恵みと人の恵みに感謝しつつ夜が更けてゆきました。
後藤 繁榮
ごとうしげよし