今月の「地元の味をいただきます」は沖縄県うるま市を訪ねました。テーマの食材は「もずく」。公開収録の場所は、勝連漁港のセリ場をお借りしました。すぐ後ろに漁船が横付けするようなロケーションです。この日は海からの風が時おり強く吹いていました。髪が乱れたりエプロンがめくれあがったり。料理の場面ではかたくり粉が風で飛んだりと屋外ならではの本番。でもゲストの枝元なほみさんは「ヘーキヘーキ、大丈夫です」と涼しい表情です。以前「ひとりでできるもん」(教育テレビ)の収録で屋外クッキングは慣れているとのこと。クッキングペーパーが風で飛ばされそうになったら、菜ばしでピッと押さえる技はさすがです。
全国で流通しているもずくのおよそ9割が沖縄県産といわれています。さらにその半分以上が県中部のうるま市の勝連で水揚げされています。漁から港に戻ってきた漁師さんたちを見ると若い人が多いんですね。都会で仕事をしていたが、自然がいっぱいのふるさとに帰ってきたという人もいました。もずく漁は近代化されていて、船に積まれた大型の掃除機のようなもので海中のもずくを吸い込み収獲されます。以前に比べると作業が楽になり若い人が戻ってくるようになったとも聞きました。
さて、うるまのもずくをつかった料理は実に多彩でした。もずくの天ぷらなど伝統的な料理を各家庭でアレンジしたものや、もずくがピザやマリネなどおしゃれな洋風料理に変身したり。そのもずくの見事な晴れ姿はぜひ番組でご覧いただきましょう。
沖縄料理は東京でも人気でお店が増えているように思います。沖縄に来た以上は本場の料理を食べなきゃ、とスタッフで地元の居酒屋へ繰り出しました。写真の料理は、手前が島らっきょう。かつおぶしをまぶしていただきました。赤い色をしたのが豆腐よう。豆腐を紅麹と泡盛などの漬け汁に長期間漬け込み熟成させた発酵食品です。そしてナーベーラーとアグーのみそ煮込み。ナーべーラーとはへちまのこと。アグーは沖縄県特産の豚肉です。とにかく食材の宝庫である沖縄の恵みを堪能いたしました。出会った沖縄の人々はみな愉快そうな笑顔でした。きっと日々おいしいものを召し上がっているからなのかなあと思ったりするのです。
◆「もずくで腕自慢!」のレシピ◆
「もずくの天ぷら」
「もずくのマリネ」
「もずくピザ」
◆「もずくで新定番!」のレシピ◆
「もずくそうめん」
後藤 繁榮
ごとうしげよし