大型連休が映るニュースは、まったくの他人事。連休明けに締め切りを迎える複数の仕事を片付けるためにパソコンに向かっています。そんな日に高校時代の二人の友人からランチのお誘い。二人が住んでいるJR中央線においしい店があるのだとT君。そんなに彼はグルメだったのかなと首を傾げると「妻が予約してくれたんだ」って。でも飛びついた。連休のない自分へのご褒美だ。
初めてのレストランだから、どんな料理が出てくるのか楽しみでした。でもその日のメインは、高校卒業以来一度も会っていなかったもうひとりの友人、N君との再会。40年近いブランクがあるので互いの変わりようにビックリ!かと思いきや、お店の玄関ですぐに「よー、久しぶり!」と声をかわす。私を含めたこの日の三人は、容色衰えたりといえど髪型にもほぼ変化なくかろうじて高校生のころの面影が残っていた。これは奇跡と言わねばなりますまい。
レストランは大きな公園の入り口にあり、室内から窓を見るとまるで森の一軒屋にいるような錯覚に。新緑がまぶしく輝いています。T君のワイフに感謝!しかしこの店の近くに住むN君は「この店の客は年齢層がやや高めのマダムが多いんだ」と冷静にひとこと。店内を眺めると確かに。でもそんなの関係ーねー。きょうはプチ・クラス会だろ。落ち着いて昔話ができるじゃん。
料理はフレンチ。ランチメニューには数種類のコースが並んでいます。自分へのご褒美だし久々のフレンチだし、フルコースにしちゃおかなと思った瞬間、二人の友人から同時に「メタボ心配だしな」とため息。というわけで一番軽いコースを選択いたしました。
一皿目は、「クリームチーズとアボカド・ナッツの生ハム包み、パプリカのソースで」。この料理のつくり方はきっとフランス風海苔巻きかもと思いましたが、表面にはゼリーでコーティングされているのです。正午の陽の光が料理に映っていました。口にふくむと窓からの初夏の風がレースのカーテンを揺らしました。
二皿目は、「地鶏もも肉のソテー、紅茶の風味のレモンソース」だって。この料理名を聞くだけで、食べなくともきっと「おいしい!」と叫んでいるに違いないでしょう。感激したのは、パリッとした皮の鶏肉がのっかっているのは焼き大根。パリに迷い込んだような大根役者が見事にオペラを歌っています。
ランチと言いながら、ワインも飲んでデザートもしっかりお腹に納めて一体なにがメタボ注意だって?次のクラス会はお互いにわからなくなっているかもね。
後藤 繁榮
ごとうしげよし