みずみずしくて甘みの強い春キャベツ。ほかの時期のキャベツと違ってやわらかく、火を通さなくてもサラダや浅漬けで楽しめますね。今月の「きょうの料理・地元の味をいただきます」は、春キャベツ発祥の地といわれる神奈川県三浦市を訪ねました。えっ、春キャベツの発祥の地って?春にとれるから春キャベツって言うんじゃないの。どこで収穫しても同じなのじゃないか、そんな疑問を持ちました。ところが春キャベツは他の時期のキャベツと違う品種だったのです。改めて見てみると、形は丸みがあって葉の巻きがゆるやか、空気をふんわりと包み込んでいるたたずまい。昭和20年代に日本で初めてつくられた場所が三浦市だったというわけなんですね。
ゲストのイタリアン・レストラン・オーナーシェフの片岡護さんとキャベツ畑に出かけました。三浦半島の先端に位置する松輪地区の畑は、なんと海岸の砂浜に接する場所です。夏は海水浴客がやってくるようなところ。太平洋に面した温暖な気候が露地野菜の産地として適しているのですね。キャベツは潮風に当たることによって甘みが増すのだそうです。たまたま畑を訪ねたときは海風が冷たく片岡シェフと「寒い」を連発していたのですが、どこからともなくウグイスの鳴き声が。つややかないい声です。ひょっとしてウグイスも春キャベツの葉をついばんで甘い声を響かせているのかなあ、と想像するとなんだか楽しくなりました。
ところで三浦市といえば三崎港のまぐろも有名です。日本有数のまぐろの水揚げ量を誇っています。せっかくの機会です、片岡シェフと地元の魚料理店へ。日本のイタリアンを代表する片岡シェフですが、和食もまた大好きだそうです。新鮮な刺身に舌鼓を打ちながら、とくにまぐろのカマの煮付けに「うまいなあ」と顔をほころばせていました。海の幸・山の幸に恵まれた三浦半島でシェフの新しいレシピが紹介されます。放送は3月24、25日です。どうぞご覧くださいね。
◆片岡 護シェフの「春キャベツで新定番!」のレシピ◆
「春キャベツとえびのパスタ 柚子こしょう風味」
後藤 繁榮
ごとうしげよし