前回、石川県の山中温泉への旅について書きました。そしてその旅には、旬のカニ以外にもう一つお目当てがあったと申しました。その二つ目のお目当てとは・・・
美しい「山中漆器」です!
実は去年の夏は、「九谷焼」を見たくて、山中温泉近くの九谷陶芸村へ訪ねてきました。資料館や展示販売店などを見て回り、九谷焼の色・図柄・質感にすっかり魅了されました。作品としても美しいし、料理をのせたらどんな趣になるのかと、想像力をかきたてられる姿にワクワクしました。写真は、母がプレゼントしてくれた九谷焼の大皿です。和洋中、煮物・焼き物・サラダなど、いろんな料理を華やかに美味しそうに見せてくれるので、我が家で大活躍の人気者です。
そして今回の旅では、同じ地域で気になっていたもう一つの美しい工芸品、「山中塗」のお店を何件も何件も見て歩きました。漆器は英語で「JAPAN」と言われるほど、日本を代表する工芸品として世界に知られています。何重にも塗られた漆黒の棗(なつめ)の深い光沢。重ね塗りされた朱と黒が磨きによって浮き出ている椀。ため息が出る手仕事を幾つも見て、足がすっかり棒になっているのを忘れるほど興奮して時間を過ごしました。
色々見た中で今どきだな・・・と思ったのは、漆の「エコ箸」。最近、外食の時に割り箸を使わず、持参の“マイ箸”で食べる人が増えていますが、山中でもお洒落な柄のエコ箸が何種類も作られ売っていました。環境への意識の高まりで、売れているそうです。
さて、山中漆器の旅。私は最後に、日常に使えるお椀とお箸を購入しました。写真は、自宅でよく作る「大根・筍・海老煮のあんかけ」をその椀に盛ったものですが、器が変わると、見慣れた家庭料理が違って見えるから不思議。器は料理の美味しさの一つなんだなと、改めて感じる瞬間です。
日本には、陶芸や漆芸など料理とともに発展してきた美しい工芸が各地にあります。一生をかけて、色んな工芸を訪ねて集めることができたらどんなに素敵だろうと・・・・・今から夢見ています。
どうぞお元気でお過ごし下さい。
山本美希
やまもとみき