おでんの季節、こんにゃくは欠かせませんね。先日、こんにゃく芋の生産が日本一の群馬県昭和村へ行ってきました。「きょうの料理~地元の味をいただきます」の公開収録です。食材の産地がどんな土地で風土なのか、毎月の出張を楽しみにしています。
今回の昭和村は標高700mほどの高原にあります。首都圏の野菜供給地としても知られています。まだ暗い夜明け前から投光器で畑を照らして野菜を収穫し、東京などのスーパーが開店する10時に間に合うように届けているとのこと。朝穫りの新鮮野菜というわけですね。こんにゃく芋畑を訪ねた朝も村全体に活気があふれていました。特に若い人たちが働く姿の多いことが印象的。農業生産法人による若者の雇用などにより後継者が育っているのです。
こんにゃく芋はソフトボールをふたまわりほど太らせた大きさでした。土色でデコボコの体に細い根が巻きついて、こんにゃくも地味ですがその芋も「苦労人」という印象です。実はこんにゃく芋の栽培には手がかかるのです。春に種芋を植えたら秋に掘り出して貯蔵庫で保存する。次の年の春にその芋を植えて秋に掘り起こしてまた貯蔵。3年目の春に植えなおしてその秋にようやく収穫するんですって。そんなに手間がかかっているんだ!今度からこんにゃくを食べるときには「ご苦労さん」と声をかけてやりたいと思いました。
地元農家の方にいただいた自家製のこんにゃくは8×8×15cm。料理研究家の杵島直美さんは「レンガのような大きさね」と大喜び。杵島さんは、こんにゃくを平打ち麺のように切りパスタに見立ててぺペロンチーノをつくったり、こんにゃくをみじん切りにして餃子の肉を増量したりして会場をうならせました。こんにゃくといえば和食のイメージが強いのですが、イタリアンになったり中国料理になったり地元のみなさんにとっても目からうろこのレシピ提案となりました。
ところで、いつ「こんにゃく」食う?「今夜食」うか「婚約」のとき食うか。うわ~、季節も寒くなったきょうこの頃です。風邪などめされませぬように。
後藤 繁榮
ごとうしげよし