私が担当している「地球ラジオ」(毎週土・日曜17:05~18:50)は、ラジオ第一放送と国際放送で全世界に同時に放送している番組。毎週国内外から200通ほどのお便りが寄せられています。普段は放送センター13階のラジオスタジオからですが、海外から放送をすることもあります。これまで韓国、中国、オーストラリアから公開生放送しました。
それぞれの会場にはのべ数百人の「地球ラジオ」ファンが集まってくれます。実はそのなかには「きょうの料理」のファンも!国際放送はラジオだけでなくテレビ番組も海外発信しています。ですからNHKワールド・プレミアムTVで「きょうの料理」をご覧の方が少なからずいらっしゃいます。「後藤さんのダジャレ、チェックしてますよ」という生の声を海外で聞くなんて驚きでした。そして差し入れまでいただいたりして。
ソウルでは韓国の餅でつくられたデコレーションケーキ、上海では中国茶と梅のお菓子とその土地ならではの食べ物です。ところが今年6月に訪ねたメルボルンでは、何と手づくりの大福餅が!旧姓・小泉きょう子さんがオーストラリア人のご主人と金髪の娘さんとで会場に届けてくれました。「餅つき器を使ったので簡単でしたよ」とはいえ自家製のあんこには時間がかかったことでしょう。口にふくむととろけるようなおいしさ。ごちそうさまでした。
メルボルンは多民族国家のオーストラリアを実感させてくれる街でした。逗留したホテル近くには中華街やイタリア街がありましたし、実に多様な国々のレストランがありました。街ゆく人々を見ていても多民族で構成されている社会なんだなとわかります。では、オーストラリア料理というものはないかと調べてみるとありました!モダン・オーストラリア料理レストラン。そのお味は?これが面白い。和洋中が融合したお皿の数々。さすが多民族国家です。
「地球ラジオ」のゲスト荒金育英さんはメルボルンで人気のカリスマシェフ。モダン・オーストラリア料理のジャンルを作った人物ともいわれています。放送の合間に何と四品の料理を作ってくれました。生カキのドレッシングには寿司のガリのみじん切りが入っていたり、他の料理の味付けにも西京味噌やみりん、しょう油、米酢といった和の味がひそんでいるのです。荒金さんのフュージョン料理を味わいながら、多民族をベースに発展を続けるオーストラリアの底力を見たように思いました。
後藤 繁榮
ごとうしげよし