先月末、NHK文化センターの仕事でふるさとの岐阜市へ行きました。「食を愉しむ」をテーマにした平野レミさんとのトークショーです。会場には300人あまりのお客さん。そのなかには私の兄姉や甥姪など10数名の顔が!連絡してなかったのにどこかで聞きつけたんだな。おや、こちらには小学校時代の同級生の面々が!やりにくいなあ。
しかしトークショーが始まれば、レミさんの迫力に引っ張られ私もはじけてしまいました。「本日は故郷に錦へびを飾りにやってまいりました。お久しブリの照り焼き!」などと必要以上にダジャレを連発。兄姉たちは恥ずかしかっただろうなあ。でも、レミさんをのびのびと育ててくれたご両親の話や家族とのエピソードなどに、会場のみなさんは笑顔で聞いてくださいました。
終わってからおそい昼食。市内を流れる長良川近くのレストランへ行きました。同じ日のイベントの講師、谷部金次郎さんとごいっしょです。谷部さんは昭和天皇の料理番を26年間務められた方です。食事をしながらレミさんは矢継ぎ早にインタビュー。「ねえねえ、昭和天皇さんはごはんのとき晩酌してたの?」。うーん、するどい質問。答えは、昭和天皇は下戸でいらっしゃったので晩酌はなかったとのこと。
するとレミさんは「じゃあさあ、天皇さんの奥さんはどうだったの?」。「いける口でいらっしゃいましたよ。ときどき日本酒を召し上がっておられました」と谷部さん。レミさんの庶民的な関心から発せられる質問によって、皇室がとても身近に感じられるようになりました。
食後、レストランの庭に出てレミさんと谷部さんと川のほとりで記念写真。清流・長良川の名物は鮎。でも漁の解禁前だったのでお二人にご馳走することはできませんでした。東京に帰り、姉からもらったお土産を開けると「稚鮎の和菓子」が!鮎漁の解禁は5月11日の鵜飼開きの日。お菓子をほおばりながらふるさとの季節に思いを巡らしました。
後藤 繁榮
ごとうしげよし